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【13.07.17】条例と地域振興を学ぶー中小企業憲章制定3周年記念セミナー 【北海道】

 北海道では中小企業憲章制定3周年記念セミナーが6月13日に開かれ、全道の同友会会員、行政や関係団体、大学から100名が集いました。

 今回は北海道経済産業局、北海道、中小企業基盤整備機構北海道本部、北海道中小企業団体中央会の後援を受けての開催になりました。

 当日は守和彦代表理事がコーディネーターを務め、中小企業庁の利根川雄大課長補佐、慶應義塾大学の植田浩史教授、倶知安観光協会の会長で本田興業社長の本田哲氏がパネリストとして登壇しました。

 札幌市から南西100キロメートルに位置する倶知安町は人口1万5000人。北海道でも有数の豪雪地帯であり、スキーのメッカとして知られています。

 この倶知安町で2012年12月、道内で12番目に中小企業振興基本条例が制定されました。前文には、日本有数のじゃがいも生産量を誇る個人農家も地域経済を支える主体であることを明確に謳(うた)っています。

 本田氏は10年前に倶知安町に戻りましたが、この10年間で人口が5%、事業所は10%減少するなど、地域の窮状を目の当たりにし、地域振興に向けて観光を産業として育てようと、仲間と奔走します。2010年には倶知安町を訪れる観光客の宿泊が100万泊を突破。海外からの長期滞在者も増え、季節を問わず通年で滞在できる一大リゾート地としての地位を確立しました。

 「制定された中小企業振興基本条例をもとに、地域内の雇用の拡大と消費の域内循環を促進し、観光による波及効果がより多くの分野に拡がる仕組みづくりを進めたい」との力強い報告に共感が広がりました。

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