<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

【15.08.26】【中小企業憲章・条例推進月間】憲章の精神と振興条例を地域で深める!【香川】

 香川同友会は、7月18日に「香川県中小企業振興条例」制定3周年記念事業として位置づけた「中小企業憲章・中小企業振興セミナー」を開催しました。同友会から52名、行政、議員、他団体、金融機関など31名の合計83名で学びと交流を深めました。

 今回のセミナーは「後援」の取得とアンケート(条例実態調査)も併せて呼びかけ、四国経済産業局、香川県をはじめ、県下8市(全市)及び8町、商工7団体の合計25の協力を得ることができました。

 第1部の講演は中小企業庁・北川慎介長官(当時)から、中小企業・小規模事業者を取り巻く状況は人口減少や高齢化によるマーケットの縮小が最大の課題であることの指摘からはじまりました。それらの課題を克服するためには中長期的観点の戦略を確立することが大切である。とりわけ、間断なくイノベーション(経営の革新)をして地域外需要を喚起しながら域内経済の活性化に取り組むことが大切だと指摘がありました。

 次に、岡田知弘京都大学教授が「中小企業憲章、振興基本条例で地域を元気にする」をテーマに講演。地域の実情に合った独自の産業政策を自治体が持たなければならない時代になったと提起があり、次に、地域を豊かにするには、地域内再投資力を高め、そこから生まれて来る「地域内経済循環の仕組みを作ること」が重要だと指摘。その課題克服のためには、地域の経済主体が毎年必ず再投資を繰り返すことが重要となると報告がありました。

 続いて、地域別(条例制定、未制定)のグループに分かれて情報交換や地域づくりをテーマに熱く語り合いました。参加者からは、「郷土愛から生まれる発案と行動で条例は制定できる。色々な立場の人たちの意見を聞く場を作ることが必要であり、そのためには常に問題意識を持っておくことが大切」との声が上がりました。

 最後に、行政機関や他団体、金融機関と共に中小振興条例を学ぶ機会を増やして広めること。地域経済の主体者として活躍する会員企業づくりに取り組むこととまとめ、閉会しました。

<< 中同協・各地の活動の目次に戻る印刷用画面 >>

同友ネットに戻る