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【18.08.01】「大阪発!コメディ朗読劇」で、中小企業憲章について大討論!【大阪】

 大阪同友会は、毎年「中小企業憲章・条例」推進月間において、自治体や会員企業からの事例報告と交流を中心に学習会を開催してきました。本年は、形式をガラリと変え、中小企業問題を「演劇」から紐解くといった「大阪らしさ」を前面に出した企画、題して「大阪発!コメディ朗読劇で大討論!〜地域と中小企業の明日を考える〜」を6月30日に開催しました。会員、事務局、行政、大学関係者を含めて40数名の参加で盛り上がりました。

 劇の題材は、中小企業が直面している現実、「住工混在の問題」、「経営者の地域での居場所づくり」、「まち工場のオヤジ」の3テーマ。演じるのは、大阪市立大学現役学生からなる演劇集団カオスの10余名。大阪同友会でお世話になっている同大学の本多哲夫教授(商学部教授、中小企業論)が昨年執筆した、中小企業を舞台に「事業継承」をテーマにした劇の反響を踏まえて、企画を進めました。具体的には、ラジオ劇として発表された4作品から3つを朗読劇として演じてもらうことになりました。

 ひとつの劇を15分、本多教授の解説5分を交え、約1時間の朗読劇を鑑賞した後、劇団カオスの学生2名、中小企業経営者2名と、本多先生による率直で楽しいアフタートークを行いました。

 後半は、参加者を6グループに分け、ブロックの憲章政策委員長がグループ長を務め、朗読劇の感想を出しあい、「社長のイメージと実際とのギャップについて」討論を深めました。

 最後に、行政から参加した細川課長(近畿経済産業局中小企業政策調査課)、筋原区長(港区)、近藤課長(大正区政策推進課)の3名から、今回の取り組みについて高評価のコメントがありました。

 タイトル通り初の試みで、成功するか当初は不安もありましたが、全体の雰囲気や参加者アンケートから、朗読劇を通じて中小企業が直面している現実を実感でき、思わず笑いと涙で共感が広がるものとなったことがわかりました。

 大阪同友会では、今回の企画を契機として、憲章・条例運動をより多くの会員にとってわかりやすいものにしていくと同時に、中小企業の経済的役割と社会的役割を多くの国民・市民にアピールしていく取り組みを強めていく予定です。

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