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【20.04.02】「経営課題=地域課題」の時代に「自社事業+地域事業」に取り組む 宮城同友会白石蔵王支部

宮城県初の理念条例として2014年に制定された「白石市中小企業振興基本条例」の特徴は、経営指針を成文化するプロセスと同様に、現状認識(地域分析)に取り組んだことです。ここで明らかになったことは人口減に加え、「商圏が崩壊していること」「地元に若者が残らないこと」「1次産業が衰退していること(3次産業へシフト)」でした。

条例制定後は、条例推進の1つとして「地域事業」がスタートしました。宮城同友会白石蔵王支部所属役員が中心となり、産業振興会議(円卓会議)にて1次産業、2次産業、3次産業の課題集約と横断的な議論から6次産業化事業を提案しました。地方創生総合戦略として採択され、地域課題を解決するための6次産業化の拠点として「一般社団法人みのり」を設立しました。

食の「知」拠点構想として、地域食材を利用した商品開発や製造、農家の加工(委託製造)に取り組む食品加工施設「みのりfactory」、衛生検査、栄養分析、土壌分析、アレルギー対策、ブランディング構築のためのプロモーションに取り組む研究開発棟「みのりラボ」がオープンし、2020年4月には地域食材を利用した食の提供、食育・卓育の実践や文化交流の場として活用されるレストラン「みのりキッチン」がオープンします。

「経営課題=地域課題」の時代において、経営のプロとして中小企業経営者の事業構想力、実現能力を発揮し、自社事業の実践だけでは解決できない分野を「地域事業」として取り組んでいます。

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