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【21.09.07】光り輝く地域をつくるために セミナーで実践事例10連発【香川】〜「中小企業魅力発信月間」の取り組み

香川同友会では、中小企業魅力発信月間にあわせ、7月31日に第9回中小企業魅力発信月間セミナーを開催しました。昨年は、残念ながらコロナの影響で中止しましたが、今年は、当初からオンライン(ZOOM)で開催することとし、準備を進めてきました。オンライン開催ということで、行政・金融機関・大学のほか、他県の行政・同友会からも参加がありました。

香川県内の条例制定人口比率は87・1%ですが、今年2月に審議会意見交換会を開催したところ、2020年度審議会を開催していたのは10自治体中3自治体のみでした。条例制定運動から、条例の理念を基に活用・実践する段階に入っていることを再認識しました。

今回は、全国の事例を学び、少しでも条例を活用・実践していくヒントになればとの思いで企画されました。

最初に、主催者を代表し林哲也・香川同友会代表理事が「中小企業は地域になくてはならない。中小企業が小さな一流企業をめざすことで、誰もが幸せになる香川が実現する」とあいさつがあり、次に、座長の明石氏より、趣旨説明が行われ、岡田知弘・京都橘大学教授から報告がありました。

冒頭、災害とグローバリズムの時代に誰が地域をつくるのか?と問いかけがあり、「災害の時代に地域住民の命と地域社会の再建を担っているのは中小企業。だからこそ中小企業を主役に地域の実情にあった独自の産業政策が必要。そのためにも中小企業の位置づけを条例や振興計画の中に謳(うた)い込む必要がある」と述べました。「地域を豊かにするとは?」として、湯布院町の事例も挙げ、農商工連携や地域内経済循環を起こすこと。やはりここでも担い手は中小、小規模企業であると説きました。中小企業振興条例を活用した地域づくりの各事例の紹介もあり、サブテーマとして掲げた「実践事例10連発」以上の情報と取り組みが報告され、参加者は改めて自分たちの街の条例の生かし方について参考になるものを得ることができました。

その後、6つの地域ごとのグループに分かれ、「2030年、どんな地域になっていたいですか?(どんな地域をめざしますか)」という問題提起に対し、グループ討論を行いました。

産・公・学・金それぞれの立場から、10年後の地域のあるべき姿を討論で深めました。

香川同友会では、今年11月に、東かがわ市、三木町などを会場予定とし「さあ動き出そう!誰もが幸せになる香川へ」といったスローガンで香川経営研究集会も計画しています。

中小企業が「地域課題は経営課題」と捉えて小さな一流企業をめざし、産・公・学・金・報それぞれが役割を果たすことで「光り輝く地域」実現のきっかけになることを願い、セミナーは閉会しました。

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