【14.01.07】中同協会長あいさつ

新年明けまして おめでとうございます

鋤柄会長
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 「景気が回復しつつある」と言われていますが、皆さまの会社の景況はいかがでしょうか。業種や地域によっては景気回復を感じ始めているところもあるようですが、「実体経済への効果は少ない」との声もあり、今後の動向にはしっかりと注目する必要があります。

 一方で円安の進行による原材料高、消費税増税による消費反動減やコスト増・利益圧迫など、懸念材料も山積しています。

 経済のグローバル化が一層進む中、一国の動向が世界経済にダイレクトに影響を及ぼす時代ともなっています。TPPなど経済連携の動向も目が離せません。私たち経営者は、地域に根ざしながら、世界の動向にもしっかりと目を向けていくことが一段と大事な年になるでしょう。

 東日本大震災から3年近く経過しようとしていますが、被災地の現状は、「復興」にはまだまだ遠いものがあります。私たちは大震災を風化させることなく、ともに復興に向けて力をあわせていくことが求められています。また震災の教訓を生かし、さらには昨年の中同協ドイツ・オーストリア視察で学んだ「エネルギーシフト」の実践なども踏まえ、私たちの暮らし方なども見直し、新しい日本経済・地域経済やエネルギーのあり方などもおおいに論議していく年にしていきましょう。

 同友会が取り組んできている企業づくりや地域づくりの実践に、行政・教育機関・金融機関・各団体などから注目や期待が一段と高まっています。中小企業振興基本条例の制定も29道府県と110を超える市区町に広がってきています。

 今年も中小企業にとっては予断を許さない年になりそうですが、同友会でおおいに学びあい、それぞれの課題・目標に積極果敢に挑戦し、企業と日本の未来を切り拓いていく年にしていきましょう。

 2月13~14日には、平和都市・広島で第44回中小企業問題全国研究集会が開催されます。多くの方のご参加をお待ちしております。

中小企業家同友会全国協議会会長  鋤柄 修