同友会理念の実践で、人が輝く持続可能な社会へ
7月14~15日に大阪で中同協第48回定時総会が開催され、全国から1,306名の代議員が参加しました。「同友会の理念の実践で、人が輝く持続可能な社会へ」をスローガンに、15の分科会などで同友会運動の方向性などを議論して学びあい、2日目には「中小企業家エネルギー宣言」を採択しました。
1日目の全体会では、開催地を代表して堂上勝己・大阪同友会代表理事があいさつし、次に主催者を代表して鋤柄修・中同協会長から「今回のもうひとつのテーマが『エネルギーシフト』です。『中小企業家エネルギー宣言』にもあるように各同友会で学習を進めてほしい」とあいさつしました。
その後、総会議案に関する提案が行われ、引き続き方針の課題別に15の分科会が行われました。懇親会では、宮本眞希・総会実行委員長があいさつし、来賓として関総一郎・近畿経済産業局長、吉村洋文・大阪市長、西田正治・大阪府中小企業団体中央会専務理事、片桐陽・大阪商工信用金庫会長が登壇しました。
2日目の全体会では、来賓として宮本聡・中小企業庁長官が「中小企業憲章の作成に関わり、この理念に基づいた政策を展開したい」とあいさつしました。
その後、三つの分科会から座長が報告。議案について広浜泰久・中同協幹事長から補足報告があり、満場の拍手で採択されました。新役員を代表し、鋤柄会長は「同友会は経営者の生き様から学ぶ場。運動の主体者としてともに前進していきましょう」とあいさつ。
そして、「持続可能な社会をつくり、地域と日本の新しい未来を切り拓く~エネルギーシフトの学習と実践を~」をテーマにエネルギーシフト推進協議会を構成する地球環境、政策、経営労働、企業連携の四委員会・連絡会代表と会長の5名によるパネルディスカッションが行われました。
エネルギーシフトを推進するための五つの視点をもとに問題提起。経営指針に環境経営を位置づけ、エネルギーシフトで仕事をつくり、持続可能な社会をつくっていく主体者として中小企業への期待などを確認しました。続いて「中小企業家エネルギー宣言」を平沼辰雄・地球環境委員長が読み上げ、採択しました。
最後に、山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長・教授から特別あいさつがありました。中小企業経営者を父に持つ山中氏は、父親の病気を治したいとの思いがiPS細胞の研究に結びついたことや特許の問題、それを支える研究所の9割が有期雇用で課題であることなどを報告し会場に共感の輪が広がりました。
閉会あいさつは次回開催地の愛知から加藤明彦・愛知同友会会長が行い、総会の幕を閉じました。
中小企業家エネルギー宣言
中小企業家エネルギー宣言は下記URLからご覧ください。
http://www.doyu.jp/org/material/doc/energydeclaration2016.pdf