【20.07.20】【会長談話】中小企業の日~今こそ、自他ともに成長する機会

 「中小企業・小規模事業者の存在意義や魅力等に関する正しい理解を広く醸成する機会を国民運動として提供していく」ために、中小企業庁は、毎年7月20日を「中小企業の日」、7月を「中小企業魅力発信月間」としています。

 本日、中同協として会長談話「私たちの使命に誇りを持ち、自助努力でより素晴らしい存在へ~今こそ、自他ともに成長する機会~」を発表し、「コロナ危機渦中において、中小企業家の立ち位置をどのように考え、その中でのあるべき姿勢、そしてどのように具現化していくべきなのか」を3点にまとめて呼びかけるものです。

<中小企業の日>私たちの使命に誇りを持ち、自助努力でより素晴らしい存在へ! ~今こそ、自他ともに成長する機会~

 昨年、7月20日が「中小企業の日」、7月が「中小企業魅力発信月間」と定められました。私たち中小企業家同友会も強く成立を願っていたことですので、広く世の中に「中小企業の役割と重要性」を理解していただくべく、発信していきたいものです。
 同時に、中小企業の魅力を発信していく主体者として、どこから見られても恥ずかしくない私たちでありたいと思うのです。同友会の先人たちが何よりも大切にしてきた「自助努力」の精神や中小企業家自身の「矜持」ともいうべき姿勢は貫かれているのか?それに裏付けられた日々の取り組みがどうなのか?一般的な中小企業家のステータスはどうなのか?
 ということで、現在の非常時ともいえるコロナ危機渦中において、私たちの立ち位置をどのように考え、その中でのあるべき姿勢、そしてどのように具現化していくべきなのか、会員の皆さんに次の三点を呼びかけます。

1. 私たちの使命をあらためて認識し、共に誇りを!

 コロナ危機での会長談話1(3月6日発表)では「一社もつぶさない!」ことを最前面に打ち出して内外に発信しました。一社つぶれれば、それだけ地域は疲弊するのです。もちろん、お客さんも困るし、社員も路頭に迷います。自分たちは気づいていなくても、実は大変に大きな使命をもっている私たちなのだ、ということを、この機会に改めて認識しましょう。
 そして、そのことについて社員と共に誇りを持ちましょう。中小企業には就業者の7割が働いています。その皆さんが自らの仕事に誇りをもって働いている姿をめざしましょう。

2.それに見合う自分たちなのか?厳しく検証し、より素晴らしい存在へ!

 誇りを持つには、それにふさわしい自分たちであることが求められます。普段から真摯な経営をしているからこそ、今回のコロナ危機における「支援要請」に納得性が得られます。
 私たち自身はもちろん、すべての会員と会外の中小企業家に「共に学び、実践し、より素晴らしい存在になろう!」と働きかけていきましょう。

3.今こそ、全社一丸の取り組みで、自他ともに成長する機会に!

 「経営者である以上、どんなに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任があります」と、このコロナ危機にあっても、全力でそれを乗り越え、さらなる発展につなげていくべく、日々奮闘されていることと存じます。
 危機における、こうした全社一丸の取り組みは、強靭な企業づくりと社員の皆さんの成長にとって、またとない機会でもあります。この貴重な日々を最大限生かしていきましょう!

以上

2020年7月20日
中小企業家同友会全国協議会 会長 広浜 泰久