【12.07.12】中同協第44回定時総会inぎふに1100名

 
「中小企業の活力と絆で、復興を担い日本と地域の再生を創りだそう」をスローガンに、7月12~13日と中同協第44回定時総会が岐阜市内で開催され、全国の同友会から1,100名を超える代議員が参加しました。

 
 1日目の全体会で主催者あいさつにたった鋤柄修・中同協会長は、今年6月に中小企業憲章閣議決定2周年を記念する行事が全国各地で取り組まれたことを紹介し、「この間の成果を確信にしつつ、私たち中小企業が経済の主権者だという自覚を高め、それにふさわしい企業づくりと、同友会づくり、地域づくりにまい進しましょう」と力強く呼びかけました。

 
 議事の冒頭、広浜泰久・中同協幹事長が議案提案を行い、「全ての議案の内容を、自社と自分の同友会ではどうなのかと置き換えて読んでいただきたい」と切り出し、各章について解説して各分科会での議論を呼びかけました。その後、16の分科会に分かれて各分科会のテーマにそって熱心なグループ討論が行われました。

 
 1日目夜の懇親会の幕開け、岐阜県関市の地場産業である関刃物を用いた迫力のある居合い切りが参加者を魅了しました。

 
 武山・岐阜同友会会長の音頭で乾杯すると、日本三大盆踊りに数えられる、郡上おどりのアトラクションも登場し会場を盛り上げました。今後の全国行事を担当する各地から工夫を凝らしたピーアールが行われ、参加者は今後の全国行事での再会を誓い合いました。

 2日目は議案や決算・予算、役員候補の採択に続き、特別パネルディスカッション「情勢をみきわめ、企業づくり、同友会づくり、地域づくりの推進を」を開催しました。

 
 宮?由至・宮崎同友会相談役は国内デジタル家電メーカーの不調を指摘し、「中小企業のようなアナログ型産業こそが高い付加価値を生み出す時代。時代認識と経営戦略を経営者が持っていないと、社員は戦術がたてられない」と提起して、『企業変革支援プログラムステップ1』と同『ステップ2』に取り組んで自社の現状把握と戦略立案に取り組むことを呼びかけました。田中信吾・兵庫同友会筆頭代表理事は同友会リーダーの役割について、「地域からあてにされる同友会になるためには同友会リーダーの企業経営が高い評価を受けるようになること。夢や志と同時に、現実の経営を改善して結果を出すことが求められる」と指摘しました。守和彦・北海道同友会代表理事は中小企業振興基本条例制定の取り組みを通して会員増強を進めてきたことを報告し、「地域からの期待に応え、全自治体での制定に会員増強の計画と合わせて取り組むことが大切」と力を込めました。

 
 終盤、富田健介・中小企業庁次長が挨拶。中小企業憲章2周年によせて「中小企業憲章の実現が中小企業庁の使命です」と宣言して、施策を詳しく紹介しました。最後に総会宣言を満場一致で採択しました。2日間の議事を終えた代議員は、それぞれの地域で企業づくり、同友会づくり、地域づくりをさらに前進させようと誓いを新たにしました。