初めて合同入社式を開催【福井・鳥取】

 新年度を迎える4月には各同友会で合同入社式・新入社員研修が開催されました(4月15日号既報)。今号では、今年初めて合同入社式に取り組んだ福井・鳥取の2同友会を紹介します。

地域社会の新しい担い手として期待【福井】

 4月1日、福井同友会では、初めての合同入社式を開催し、13社29名の新入社員が社会人生活の第一歩を踏み出しました。会員企業関係者など総勢65名が参加しました。

 最初に岩井保之・福井同友会代表理事(イワイ(株)代表取締役)が、「地域社会の担い手として皆さんを歓迎します。就職先に選んでくれたことに感謝します。企業は新入社員の皆さんを大切に育てていくことを約束します。共に幸せをつかんでいきましょう」とエールを送りました。

 次に、来賓の福井県産業労働部長・安倍暢宏氏、福井市商工労働部次長・田口春彦氏、福井工業大学キャリアセンター長・川島洋一氏から祝辞が述べられました。

 社員紹介では、一人ひとりの名前が読み上げられ、新入社員は緊張した面持ちで返事をしていました。

 辞令交付は、ビジネスホテルを展開する古市恭也・福井同友会代表理事(フリックイン福井(株)代表取締役)から、同社に採用された末村佳織氏が代表で辞令を受け取り、「大学では相手の立場になって考えることを学びました。今後、相手のことを常に意識して仕事に取り組みたいです」と決意表明しました。

 第2部では、「働くとは?」と題して、八木信人・社員共育委員長(ダスキン福井(株)代表取締役)が自身の経験を踏まえた講話を行いました。

 また、第3部研修会は、会員の全日本メンタルカウンセラー協会山口浩児理事長が講師を務め、グループディスカッションを交えて自己分析や企業人としての心構えを学びました。

3年後のビジョンに向け社会人の基礎を学ぶ【鳥取】

 鳥取同友会は4月7~8日に、初めて合同入社式を開催し、7社16名の新入社員が参加しました。

 はじめに、錦織信雄・鳥取同友会代表理事より「業種は違いますが、さまざまな悩みや喜びを共有し、時にはライバルとして切磋琢磨し、今後社会人として地域のために活躍できる人材になってください」とのお祝いの言葉がありました。

 行政・大学より来賓として県内から5名の参加があり、鳥取県商工労働部長と米子市経済部長からの祝辞を紹介しました。

 その後、新入社員一人ひとりが紹介され、各社の社長または直属の上司より、名刺と記念品が贈られ、新入社員を代表して(株)M&Kの小椋美恵氏から「これからの毎日を、大きな誇りをもって働くことができる会社に入れましたことは、何にもまして光栄です。先輩の皆様のご指導ご助言によって、1日も早く一人前の社員として、立派な戦力となるよう最大限の努力をしていくつもりです」と決意表明がありました。

 その後、会場を移動し、会員が講師を担当する1泊2日の新入社員研修を行いました。1日目は、社会人に求められる身だしなみや報・連・相、コミュニケーションのとり方などを学びました。

 2日目は、早朝のラジオ体操からスタート。その後は、名刺交換や電話応対、接客の方法などの基本的なマナーや、「働く意味・幸せに生きる・人として・社会人として」と題した報告で地域貢献などを考えあいました。

 そして、最後に一人ひとり、3年後のビジョンを発表し、「それぞれがビジョンをかなえることができたかを互いに確認しあいましょう」と3年後の研修に向けた誓いを立て閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 5月 5日号より