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高校生・大学生・経営者が膝突き合わせ、「多様な働き方・職場」について論じ合う~高大社連携研修事業【京都】

 各同友会で学校と連携して地域の中小企業を知り、働き方を企業と学生が共に考える取り組みが行われています。

 京都同友会では11月25日、京都市内にて京都府立鳥羽高等学校・福知山公立大学及び京都府立大学・京都同友会の3者による連携研修事業を開催しました。

 2012年より杉岡秀紀氏(福知山公立大学地域経営学部准教授・京都府立大学京都政策研究センター特任准教授)をアドバイザーに、主には杉岡ゼミ履修学生との連携研修事業を毎年積み重ねてきました。

 杉岡氏が引用したデータ(京都経済同友会2012年調査)によると、府内で就職活動をする学生への意識調査を行い、「京都で働きたい」希望を持つ学生は70%を占めるのに、実際の就職率は30%であるとの結果が出ています。

 この現状を踏まえ、過去6年間の連携事業では、学生が経営者と直接対話することにより、企業の99・7%を占める中小企業の存在を再認識し、自身のキャリア形成に生かすことに重点を置いてきました。

 今回で7回目、はじめて高校生を交えての連携事業となりました。

 鳥羽高等学校は1900年創立の京都府第2中学校の歴史を引く伝統校ですが、2015年、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定を受け、今年の文科省有識者会議の中間評価で最高評価を受けた全国4校の内の1校です。

 生徒らは教科の中で小さな班に分かれ、「長時間労働」「機械化できる仕事・できない仕事」「介護士の人手不足を改善する」など多くの問題設定を行い、学習を通じて仮説を練り上げ、解決策を探る学びをしています。

 当日は経営者48名、大学生41名、高校生27名に公益財団法人大学コンソーシアム京都の関係者を含め、総勢125名が会して議論を深めました。

 テーマは「『ボヘミアン指数から学ぶ、ワークライフバランス』~多様性を認めることは人材を集め社内文化を育む~」です。

 冒頭、田中陽一・京都同友会理事・社員共育求人委員長(京都エレベータ(株)代表取締役)が事例報告を行い、入社以降の経験を振り返りながら、「多様性」とはめいめいが好き勝手をすることではなく、経営理念を具体化する過程で創意を発揮し、理念の実現を豊かにすることであると強調しました。

 その後、杉岡氏の問題提起があり、テーマ「あなたが考える『多様性のある働き方や職場』とは?」に基づき、グループ討議を行いました。

 高校生からは「経営者がどのような人材を求めているのかが分かった」「今まで知らなかった会社の事を知り、興味が湧いた」。また大学生からは「就職する際の幅が広がった」「中小企業はなくてはならないという希望を持てる話を聞くことができた」「高校生の意欲に刺激を受けた」など多くの感想が寄せられました。

 グループ長は大学生、討論発表者は高校生が務めましたが、おのおのが役務を充分にこなし、閉塞した世情を突き破る希望溢れる1日ともなりました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 12月 15日号より

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