三重同友会は、10月17日に30周年記念事業の一環として、伊賀市の県立ゆめドームうえのにて「挑戦する経営者の大商談会(マッチングイベント)」を開催。会員企業93社と三重県の海外ビジネスサポートデスクがブースを設けました。
今回のイベントでは、会員同士が自社の「得意分野」「何ができるのか」「こんな業者を探している」といった本質的な内容を気兼ねなく話し合い、自主的な企業連携を行える場とすることをめざしました。
イベント開催の1カ月前には、各出展企業の「強み」「弱み」「提供できるもの」「必要とするもの」を記載した冊子を作成し配布。イメージや先入観を排除し事前に熟読してもらうため企業名は隠して作成しました。
当日は、出展企業を含め約170名が参加し、事前に配布された資料をもとにブースを回り、参加者が「自社が提供できるもの(強み)」「自社が必要としているもの(弱み)」を紹介しあい、新たな連携を模索しました。
当日のアンケートでは回答した85%の出展企業が「今後の新しいビジネスにつながりそうだ」と回答。「普段なかなか自社のことを他の会員にアピールする機会がなく、知ることもできなかったので、非常に良い機会だった」との意見も多く、当初の目的に対し一定の成果がありました。
作成した冊子に自社の「強み」「弱み」を充分に記載することができなかったため、イベントの際に充分な話ができなかったことがあったなどの課題も浮き彫りになりました。
今後、これらの課題と成果を踏まえ、自社の「強み」と「弱み」を認識していくための活動に重点をおき企業連携の土台をつくり、同友会活動の新たな試みとして会員間の企業連携を促進するため、今後もイベントを継続開催していく予定です。
「中小企業家しんぶん」 2013年 11月 15日号より