同友会の歴史と企業実践に学ぶ【中同協】

全国事務局員研修会(基礎コース、フォローアップコース)

全国事務局員研修会

 中同協が主催する全国事務局員研修会が大阪・アイアイランドで開かれ、基礎コース(7月16~18日)に15同友会と中同協から25名、フォローアップコース(7月17~18日)は8同友会と中同協から18名が参加しました。

 基礎コースは1日目に平田美穂・中同協事務局長から「同友会運動の歴史と理念」、松井清充・中同協専務幹事から「中小企業をめぐる情勢と中小企業憲章」をテーマに報告。平田氏は運動に携わるなかで歴史と理念に立ち返ることの大切さと、松井氏からは情勢認識の大切さについて報告がありました。

 2日目は3社の企業見学がありました。1社目の(株)藤原電子工業では、藤原義春・代表取締役より社員の力を発揮するための企業づくりと自社開発のロボットを用いた商店街との連携についての報告と工場で基盤や金型が製造される様子の見学をしました。

 2社目の(株)山田製作所では、工場内の徹底された3S活動を社員さんの解説を交えながら見学し、その後山田茂・代表取締役より社員教育力のある企業づくりと大阪府立平野高校との取り組みから気づいたことについて報告がありました。

 3社目の(株)仁張製作所では、仁張正之・代表取締役より社長に交代してからの経済変化にともなった企業づくりについて2005年からの中期計画を報告し、その後スチール家具のデザイン、加工、カラーリングの過程を見学しました。

 3日目には冨永択馬・中同協事務局員から自身の事務局員としての経験談と全国の同友会事務局員、会員からの学んだことについて報告しました。参加者は3日間の学びから今後の抱負を発表し閉会しました。

 フォローアップコースは1日目に基礎コースと合流し、(株)山田製作所と(株)仁張工作所を訪問しました。2日目には坪本奈緒美・大阪同友会事務局員、田島慎也・京都同友会事務局次長の2名が同友会事務局で働くことについて報告し、グループ討論では参加者で悩みを率直に出し合いました。

「中小企業家しんぶん」 2015年 8月 15日号より