同友会運動の歴史に学ぶ~第11回関東甲信越ブロック事務局活動交流会

関東甲信越ブロック事務局活動交流会

 2月27日、東京で関東甲信越ブロック事務局活動交流会が行われ、7同友会と中同協から44名が参加しました。

 林隆史・東京同友会事務局長が司会を担当し、池田泰秋・新潟同友会事務局長から研修に関わるオリエンテーションが行われました。関東甲信越ブロックでは58名の事務局員が働いています。

 最初に、松林信介・東京同友会専任理事が「40年の同友会の体験から伝えたいこと」をテーマに報告。同友会の前身である全日本中小工業協議会の歴史を振り返り、戦前戦後を通じて中小企業経営者が苦労を重ねて築いてきた同友会理念「3つの目的」、「自主・民主・連帯の精神」、「国民や地域とともに歩む中小企業」や「人間尊重」の気風を受け継ぎ、誇りと情熱を持って同友会運動を発展させていこうと訴えました。

 報告を受け、(1)委員会担当、(2)支部・例会づくり担当、(3)組織・広報、労務・総務・経理担当などのテーマに分かれグループ討論を行いました。

 昼食休憩の後、小浦孝幸・茨城同友会事務局長から「同友会ってどういう会?」、佐藤裕太・東京同友会事務局員と竹村匠平・東京同友会事務局員から「チームで進める増強」のテーマで実践報告がありました。小浦氏は前職と全く畑違いの同友会事務局に入局し、前事務局長の突然の退職という事態に直面し手探りで局内の環境整備に努めた経験を報告。佐藤氏と竹村氏は会員増強活動を局内でチームをつくり楽しく行うためのさまざまな工夫を紹介。参加者全員で「会員訪問ロールプレイング」を行い、実践に生きる場となりました。

 最後に川西洋史・千葉同友会専務理事から(1)同友会運動が発展してきた歴史的経緯をよく学び語り部になろう、(2)会員と真摯(しんし)に議論できる力を磨き、信頼関係を発展させよう、(3)事務局の情報共有に努め、働く環境改善を推進しようとまとめがあり閉会しました。参加者は「同友会は経営者とともに社会を変える運動という観点を再確認し、日々の活動に向き合いたい」「事務局が語り部として運動を引き継いでいかなければ」と決意を新たにしました。

 懇親会では東京同友会事務局有志によるバンドがライブ演奏し、場を盛り上げ、運動の発展に向けて参加者は懇親を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 4月 5日号より