共に地域に生きる中小企業と学校が連携【宮城】

秋の合同企業説明会を2会場で開催

 宮城同友会では「秋の合同企業説明会」を10月6日(仙台会場)と10月15日(県南会場)に開催しました。仙台会場では27社が参加し、学生106名が来場、県南会場では14社が参加し、40名の生徒が来場しました。

 3年目を迎えた県南会場では、昨年と同様、県南地域の役員が中心となって積極的に学校訪問を行い、地元に就職を希望する高校生に対し、地元の中小企業の魅力と、仕事を通じての働く意義を学校側と企業側が共に考える意見交換の場を作り上げていくことの必要性を訴え続けました。

 当日参加した先生からは「地元の企業と子どもが直接話せる場があることは本当にありがたい。私たちにとっても貴重な場」との意見が聞かれました。今年初めて参加した企業からも、「新入社員を迎えられるよう、来年の4月までに社内の体制を整えたい」との声が聞かれました。

 参加した学生のアンケートでは、「今まで中小企業に目を向けてこなかったが、説明会に参加し経営者から直接の話をいただいて、中小企業の魅力、大企業とは違ったやりがい、会社の強みがわかり、とても参考になりました」「他の企業説明会とは違い、経営者自らが、会社の理念や方向性、生きがいや働きがいについて語っていただき、自分の進路を見つめる機会ができたと思う。私も中小企業で働き、夢をもっていきたいと思った」などの率直な感想が聞かれました。

 気仙沼支部でも学校との懇談会が開催され、合同企業説明会開催へ向けて話し合いが始まっています。

 大手企業の採用活動も以前とは異なり、大量に内定を出しますが、学生からも大量の内定辞退が来るという状況です。同友会の共同求人活動は、共に地域に生きる中小企業と学校が連携し、顔の見える地域に根ざした活動として各地に広がっています。

「中小企業家しんぶん」 2008年 11月 15日号より