県南地区会(秋田)

夢と希望と誇りが持てる未来のために秋田同友会に初の地区会・県南地区会が発足

 4月20日、秋田同友会で初の地区会となる「県南地区会」の設立総会が開かれました。横手市、湯沢市、羽後町の会員32名でのスタートです。

 設立総会には、秋田県雄勝(おがち)地域振興局の金田早苗局長をはじめ、横手市、湯沢市、湯沢商工会議所、羽後町商工会が来賓として参加、近隣同友会からは、岩手同友会の田村満副代表理事、河野通洋共同求人委員長、宮城同友会の佐藤全共同求人委員長がお祝いに駆けつけました。設立地区会の会員25 名をはじめ、秋田会員も多数出席し、合計56名での盛大な設立総会となりました。

 地区会設立は、3年前から「湯沢地区会」(設立準備会)の名称で勉強会を毎月開催してきたことに始まります。「このままだと地域社会・経済が崩壊しかねない。仕事を作り、人を残してゆくことが急がれる。地域に根を張る活動が絶対必要だ!」という思いが高まり、昨年12月には「県南地区会」設立をめざす準備会を結成。そして、会員数23名から、4月20日の設立総会までに必ず30名達成をと、毎月、たくさんのゲストに声をかけながら「経営のヒントを学ぶ会」を開催してきました。

 「あと7名」がなかなか進まず、2月末には「30名未満でも正式地区会としての承認を頼もう」と“悲鳴”が出たほどでしたが、3月の「緊急特別行動日」前後に、一挙に9名が入会、無事32名で設立総会を迎えることができました。

 初代地区会長に選出された柳沢忍氏((株)仙北屋山内専務)は、「湯沢市の人口が最近5年間で5000名以上、10%近く減少していることに危機感を深めている。しかし、53年前、わずか70名で創立された日本中小企業家同友会が、現在は4万1000名の仲間の組織に成長している。私たちは、同友会の諸先輩の熱きDNAを受け継ぎ、『夢』や『希望』『誇り』が持てる地域の未来を切り開こう」と呼びかけ、満場から熱い共感の拍手が送られました。

 記念講演では、(株)三栄機械社長の斉藤民一氏(秋田同友会代表理事)が、「航空機産業に挑む、中小企業の心意気を語る」と題して講演。懇親会では、金田・雄勝地域振興局長が、県南地区会の「人育て」と「共同求人」にもふれて「秋田県の方針とリンクさせて、皆様一人ひとりの力を大事に、その力を引き出し、サポートすることを役割と捉えて、秋田の元気を実現させてゆきたい」と激励の言葉を贈りました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 5月 25日号より