地域で輝く企業群をうみだそう~大阪同友会が総会でパネルディスカッション

 4月22日、大阪同友会第53回定期総会が新阪急ホテルで開かれ、253名が参加しました。 まず、総会に先立ち、「大不況の時代を打ち勝とう!」と題した記念講演(講師/佐竹隆幸・兵庫県立大学経営学部事業創造学科教授)とパネルディスカッションが行われました。

 会員企業3社の実践から学ぼうと行われたパネルディスカッションでは、中尾敏彦氏((株)向井珍味堂)、成子和弘氏(浪花酒造(有))、竹本良一氏(日清工業(株))の3氏が自社の企業実践を紹介。同友会の共同求人で入社した社員が今では幹部となってリーダー的な存在となってきた(向井珍味堂)、廃業まで考えていた時期に、同友会のフォーラムに参加し同業の宮崎由至氏(三重同友会)の講演を聞いて勇気が湧いて邁進した(浪花酒造)、ニッチのさらにニッチの分野で東大阪のネットワークを活用し販売まで手がけている(日清工業)など、厳しい中で独自性をもった戦略を実行し、活路を開いている事例が報告されました。

 総会では、厳しい経営環境の中でも企業づくりの課題に果敢に取り組むこと、「地域に根ざした支部と地域に輝く企業群」をつくるためにも会員増強に旺盛かつ戦略的に取り組むこと、中小企業憲章を自治体や経営者団体に呼びかけていくなどの方針を採択。中小企業家自身の手で情勢を切り開いていく気概に満ちた総会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 5月 25日号より