県西支部(茨城)

新支部の誕生で勢いづく仲間づくり

茨城県西

 埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県と隣接する茨城県西部の古河市、境町、坂東市、五霞町などの地域は、今まで南西支部に属していましたが、例会に参加するには片道一時間以上、水戸市までは、高速道路を使っても2時間以上かかる位置にあり、長らく新しい支部の誕生が待たれていました。

 動きが出てきたのは、昨年の11月、2010年度南西支部幹事を選出する幹事会の席上でした。「このまま何もしなければ、新支部はできないままに終わってしまう」という悲痛な声に押されるように、新支部立ち上げの責任者が決まりました。会議を何度も開き、責任者に「あなたは本当に新しい支部をつくる気があるのか」と詰め寄る会員もいたほどでした。

 南西支部から移籍する会員は9名。10名にも満たない会員の数で新しい支部を立ち上げるのでは、地域に責任を持つ経済団体とは言えないと、新しい仲間を募りました。4月から式典までの間に「プレ例会」を7回開き、13名の新しい仲間が加わり22名となりました。30代、40代の若い会員がほとんどで、45名の日立支部が「うかうかしていると人数で抜かれる」と危機感をあらわにするなど、その若いパワーは、他の支部にも好影響を与えています。

 6月28日、境町で開かれた「県西支部設立記念式典」には、首長、県中小企業課長、商工会長、JC理事長、金融機関、報道機関などの来賓も多数臨席し、90名が集いました。

 第1部の記念式典では、新支部長に選出された斉藤哲生さん(さ志まや製菓(株)社長)が、「同友会3つの目的達成に取り組み、地域の元気づくりに尽くしていきたい」と宣言。

 第2部の記念講演会では、水戸支部会員でNPO法人茨城県経営品質協議会代表理事の鬼澤慎人さんが「未来を創るリーダーシップ」と題する講演で、「リーダーには、全社一丸となるために、いい雰囲気の組織づくりが求められている」と訴えました。

 第3部の記念パーティーでは、吉原英一坂東市長、野村康雄境町長、染谷森雄五霞町長からご祝辞をいただき、各支部の参加者から新支部への激励の言葉が贈られました。最後に、国吉昌晴中同協副会長・専務幹事の関東一本締めで晴れの式典は閉じられるとともに、新生県西支部はスタートを切りました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 7月 25日号より