未来へ力強く前進~福島の復興は私たち中小企業から!【福島】

350名の参加で第35回経営者交流大会

 「未来へ前進、田村から~俺がやらずに誰がやる! 今やらずにいつできる~」をテーマに福島同友会の第35回経営者交流大会が11月9日、田村市の迎賓館辰巳屋で開催され、青森・宮城からの参加者も含めて350名が集いました。

 渡邊兵吾実行委員長((株)エクストエンジニア代表取締役)からは、「東日本大震災以降、福島県内の環境は一変し、今もなお続く不自由な避難生活や風評被害などにより、多くの中小企業が過去に例のない課題に直面しています。そのような厳しい経済環境が続く中、われわれ中小企業家が決して諦めることなく、自ら行動し自社の再生・復興に全力を注ぎ地域復興の原動力となれるよう、『生きた経営』を多くの仲間から学び取り、力強く未来へ前進しましょう!」とのあいさつがありました。

 今大会では基調講演は行なわず、「経営指針」「地域づくり・企業連携」「社員共育」「企業創造」「商品への付加価値」をテーマに5つの分科会で仲間と学び合い、交流を深め合いました。

 各分科会からは、「震災という危機で経営指針の威力が発揮された。今こそ社員と一致団結できる会社づくりが必要」「地域の雇用を担う私たちの役割は大きい」「地域の社員を採用し、育てていくことの大切さを学んだ」などの報告があり、震災・原発事故という厳しい状況の中で、改めて私たちのめざす企業像を確認しました。

 最後は来年3月に福島で開催される全国研究集会に向けて、「多くの参加で全国の仲間をお迎えしよう!」との決意を新たに中締めとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 11月 25日号より