がんばる姿発信を~「震災記録集」発行へ向け準備【福島同友会相双地区】

 福島同友会相双地区では、会員全員で「震災記録集」を発行することになり、その準備を進めています。震災・原発事故から1年8カ月が経過しますが、相双地域は復興のステージに立つにはまだ程遠い状況にあります。

 そのような中、(1)相双地区会員全員(11月1日現在、86名)の、震災当時の思いやその後の復旧への苦労について記録集としてまとめ、今後の同友会運動と会員企業の復興に向けた財産として残していくこと、(2)原発事故災害の真実と長期化する復興への課題、負けずに頑張る中小企業の姿を発信する事で県内及び全国の同友からの支援への恩返し、全国同友との連帯を一層固める契機とすることを目的に記録集を発行することになったものです。

 原稿は会員が自ら執筆することを基本としていますが、諸事情により執筆が無理な場合は、支援事務局スタッフが取材し、原稿化します。

 現在、福島同友会の事務局に加えて、全国9同友会および中同協から11名の事務局員が福島同友会からの協力要請に応えて現地を訪れ、順次取材を行っています。

 取材に参加した全国の事務局員からは「震災・原発事故災害が長期化している過酷な状況のもとで、自社の存在意義を改めて確認して奮闘する姿に心をうたれた」「放射能問題で地域の将来展望が見えない辛さを痛感した。全国の同友会の連帯でできることがないか、さらに考えていきたい」などの感想が聞かれています。

 また地元のテレビ局もこの取り組みを報道するなど、各方面から注目が集まっています。

 記録集は2013年1月末に発行の予定です。

「中小企業家しんぶん」 2012年 11月 5日号より