活動が継続できないリスクを想定【第9回全国事務局情報交換会】

 4月16日、第9回全国事務局情報交換会をオンラインで開催し、11同友会および 中同協から17名が参加しました。今回は「同友会や事務局の運営や活動が継続できない可能性のあるリスクの想定」をテーマに意見交換しました。

 最初に、災害・情報・人的・物的・心的・財政などのリスクが同友会や事務局の運営や活動に継続できない可能性があることを確認。

安本直一・岡山同友会事務局長と真鍋麻美・高知同友会事務局長から話題提供がありました。

 安本氏は「コロナによって疲弊している現在、危機管理の重要性は一層増している。今はZoomが機能しているから活動できているだけで、ボトルネック資源になっている。特定のツールに頼ることは、かえって組織基盤の脆弱性が増す。集合できない中、もし大災害が起きたらどうするかを想定する必要がある。あらゆる不確実性に対してどう存続していくか、会員と同友会を継続するためにどうしていくか。そして『学び』をどう提供していくかが課題」と語りました。

 真鍋氏は「昨年アキレス腱のケガを経験し、BCPが災害対応から人的リスクに重きが移った。高知の事務局が1人であることから、作業が止まってしまう。一方で、1人だからこそ理事に話がしやすく、業務マニュアルも作りやすいということがある。BCP作成によって、弱みと強みを分析できた。それまで弱みだと思っていたことが強みだと分かったこともある。今あるもので対応できるということも気づき、事務局の効率化にもつながった」と報告しました。

 その後、2つのグループに分かれて意見交換を行いました。改めてBCPの大切さの認識が深まり、会員の強靭な企業づくりが同友会のBCPではないかとまとめがありました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 5月 25日号より