事務局の立場で推進を~同友会の本質を突く「労使見解」の実践【中日本ブロック新入事務局員交流会】

 5月14日、中日本ブロック新入事務局員交流会をオンラインで開催し、5同友会と中同協から17名が参加しました。

 第1講では、「同友会で、企業と私は変わった~事務局の皆さんへの期待」をテーマに加藤明彦・愛知同友会相談役理事、中同協副会長が報告しました。同友会に入会するまでの歩み、入会してから会活動と企業経営を両輪として実践してきた中で自身が経営者として学び確信を深めてきた経験が紹介されました。

 同友会は安易な経営への回答が描かれないのも魅力の1つで、経営課題を解決するために自ら解決策を考え出すための核となる部分を学び、加藤氏自身も危機を脱却する経営のヒントをつかむ力を養うことにつながったとの報告は、参加者に同友会の先進性と普遍性を確信させるものとなりました。また、入会時の事務局員の声かけや働きかけによって実践の幅が広がっただけでなく、自社の定点観測の機会となってきた経験を交え、事務局員には事務局の立場で同友会理念の実践とは何かを常に追求することが求められていると期待が述べられました。

 続いて入局時期をもとに2グループに分かれて交流が図られました。第1グループでは愛知同友会の下脇真実、服部勇佑両名の先輩事務局員を交え、これまでの経験で感じたことや疑問などについて共有しあい、第2グループでは森本英斗・静岡同友会事務局主任による「私が同友会でがんばる・がんばれる訳」をテーマとした報告をもとに意見交換を行いました。

 緊急事態宣言中ということでオンライン開催に変更となった本交流会でしたが、近い時期に入局した事務局員同士、同友会を越えた交流は、共感あり、新しい発見ありの場となり、お互いに刺激を受け合う機会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2021年 6月 15日号より