全国の仲間と交流し、共に育ちあおう 2022年度全国事務局員「学びと成長」研修会

 8月4~5日、奈良県にて2022年度全国事務局員「学びと成長」研修会が開催され、16同友会と中同協から37名が参加しました。

 この間のコロナ禍の影響によって、現地開催での新入事務局員研修は3年ぶりとなります。この研修は、1年間を通して事務局員の学び・成長と共に育つ環境づくりを目的としており、第1回目はスタートアップ研修として2日間にわたり開催されました。

 1日目は、事前に作成した自己紹介シートをもとに自己紹介や近況についての交流からスタート。その後、一戸大佑・宮城同友会事務局長が「中小企業家同友会事務局員の『学びと成長』のガイドライン~事務局の共育ちの環境づくり」をテーマにオリエンテーションを行い、「自分の頭で考えて自分の言葉で語れるようになってほしい」「何かをつかもうとする姿勢が重要」と問いかけました。

 第1講は、池田泰秋・中同協事務局次長が「事務局員として身につけたい能力―同友会理念を実現するための能力をつけよう」をテーマに、同友会の歴史や理念について報告。それを受けてグループ討論で感想などを交流し、それぞれの仕事の現状や課題などを話し合いました。

 続く第2講は、先輩事務局員の実践報告として渕上芳昭氏(奈良同友会)、松本雄貴氏(千葉同友会)の2名が報告。入局するまでの経緯やこれまでの経験が語られ、参加者からは「いま自分が悩んでいることは先輩たちも同じように悩んできたことが分かり安心した」「先輩の話を聞くことで、自分の中で課題と目標を見つけられた」などの意見が出されました。

 2日目は、第3講として松井清充・中同協専務幹事が「情勢認識~中小企業を取り巻く経営環境」をテーマに報告。参加者は各ブロックなどに分かれてグループ討論を実施し、研修の振り返りなどを行いながら、それぞれの課題や目標についてさらに深めました。

 その後、奈良同友会代表理事の川端章代氏(川端運輸(株)代表取締役社長)が報告し、最後に内輪博之・愛知同友会専務理事から「運動は遠い目標に向かっているため、実現するまでに時間がかかる。その中で、事務局は主体者として運動をリードしていく必要がある。山の登り口がさまざまなように、いろいろなやり方で道なき道を切り拓くことが必要。全国の仲間とあてにしあてにされながら、共に頑張りましょう」と2日間のまとめがあり閉会しました。

 参加者からは「悩んでいるのは自分だけではないことが分かり心強くなった」「とても学びの多い研修会だった。全国の事務局員と交流できてよかった」などの感想が寄せられました。

 次回以降は、オンラインでステップアップ研修とフォローアップ研修を開催する予定です。

「中小企業家しんぶん」 2022年 9月 5日号より