「結(ゆ)いま~るの心(くくる)」全国へ~第15回障害者問題全国交流会に500名が参加(沖縄)

分科会の写真

 「共に働く企業、共に生きる地域・社会づくりへ-結いま~るの心を御万人(うまんちゅ)へ」と、第15回障害者問題全国交流会(中同協主催、那覇市共催、沖縄同友会設営)が6月18~19日、沖縄県那覇市で開かれ、全国34の同友会から500名が参加しました。

 全体会のオープニングは全盲のシンガーソングライター・大城友弥さんのミニライブ。会場全体がはやくもハートフルな雰囲気に包まれました。東江司実行委員長の開会あいさつ、比嘉ゑみ子・沖縄同友会代表理事の歓迎あいさつ、鋤柄修・中同協会長の主催者あいさつのあと、6つの分科会で障害者雇用や地域づくり、福祉ビジネスなどについて報告をもとに交流しました。

 懇親会では、安里カツ子沖縄県副知事、森川善樹・沖縄労働局長が来賓あいさつ、乾杯の音頭は知念榮治・沖縄経済団体会議議長が行ったほか、平田大一演出による「ミニ現代版組踊り」が披露されるなど、共に生きる企業・地域づくりに向け地域連携を深めている沖縄同友会ならではの盛り上がりとなりました。

講演会

 2日目は、今回共催した那覇市の仲村家治副市長のあいさつに続いて、「人を生かす、才能を最大限に引き出す教育とは」と題し、ピアニスト・東京音楽大学講師の川上昌裕氏が辻井伸行氏を育てた12年について記念講演を行いました。

 川上氏は、「どれだけその人の持っている個性・才能を引き出せるかは、どれだけ相手を深く理解できるかであり、自分が理解できないことでも、それがその人の個性であり、才能であるかもしれないと思って全て受け入れてみること」「しかし、自分なりの理想型、理念を持つことが重要だと思う」と話し、このことは、社員教育のみならず、すべての人と人との関わりにおいて共通することとして参加者の共感を呼びました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 7月 5日号より