経営資源を企業連携で活用し新しいビジネスへ 第1回企業連携定例会【徳島】

【変革と挑戦―各同友会の実践事例から】

 徳島同友会は、6月24日に同友会事務所にて第1回企業連携定例会を開催し、50名が参加しました。

 山城真一代表理事より「徳島県の人口減少に加速がつく中、同友会で学び『労使見解』をもとに社員と全社一丸の企業づくりをしていますが、今後の厳しい現状を乗り越えるのにそれだけでは足りません。同友会理念を共有して同じ方向を向いている仲間と、連携して長所を生かしあい、同友会らしい企業連携が重要になってくると思います」とあいさつ。

 続いて高橋武良企業連携委員長より、「多くの企業がマーケット減少によって、設備や社員の能力を含めた経営資源が余ってきます。余ったままにしておくと、じり貧になります。そのため、自分たちが使えないものを、連携して生かすことで新しい仕事が作れないだろうか、というのが考えです。企業変革支援プログラムの成熟度レベルを3から4へステップアップをするには、『課題解決の手順が確立され、実践されている』から『課題解決の手順が確立され、実践され、見直しされさらに実践されている』になるという点です。すなわち組織的に計画的に実施され、内容が見直されているという事です。同友会の企業連携もそういう段階に入ってきているのではないかと思います」との趣旨説明がありました。

 今回は6組の会員より実践事例や、連携の要望や提言として、「地元菓子店とのコラボによるイーコマース」「繁閑差を利用した配送システムを融通する物流委託受注」「地域の強み弱み・自社の強み弱みからの連携」「デザイナーの仕事」「知られていない事業承継リスク」「農業を通じての地域連携」のプレゼンテーションがありました。その後の懇親会で興味のあるプレゼンテーターとの意見交換や参加者同士のビジネスマッチングが行われました。

 参加者によるアンケートでは15名を超える会員より次回以降の企業連携定例会でプレゼンテーションの希望が出ており、企業連携の期待が感じられました。

「中小企業家しんぶん」 2019年 8月 5日号より