知恵をしぼって「動こう」!【長野】

 長野同友会では、3月上旬に「新型コロナウイルス緊急アンケート」を実施しました。8割を超える会員企業がマイナス影響にさらされているという実態が浮かびあがり、また長期化する可能性も指摘されていました。

 このような時こそ同友会会員の知恵と力を結集し、今までにも増してつながりを強化して新たな企業づくりをめざしていこうと、取り組みはじめました。

 まず3月中旬から『コロナ対策情報』として「ベテラン経営者に聞く~あの時どうしたか~」を毎週シリーズでスタートしました。バブル崩壊やリーマンショックなどの危機的状況の際に、何を考え、どのように乗り越えたのかについて全会員へ動画配信しています。「どんな危機もいつかは収束する。まず経営理念を軸に社員と団結する決意を」「ピンチの時こそ慌てず、自社の本当の強みを再整理」「社員は社長が関心を示さないことはやらない」「このような時こそ『労使見解』、愚直に実践」など、その中で先達の経営者から語られる一言一言が、今まさに心に染み入る内容ばかりです。

 4月に入ってからは、再度このようなベテラン経営者の経営体験を動画収録し、定期配信を行っています。

 長野同友会では、今後も会員の健康・安全を最優先にしながら、(1)1人で悩みを抱え込まぬよう「いかがでしょうか?」と電話・メールでの声がけする活動の強化、(2)“お互い様ネットワーク・応援プロジェクト”として「お困り事シート」による情報発信、「ネット(ZOOM)情報交換会」(飲食関連会員企業の弁当を注文し各々の自宅で食べながらのオンライン会議を開催)、(3)「3密」を回避した小グループ活動なども模索しつつ、会員企業・地域の中小企業の前進・繁栄に向けて、できることはすべて実行していきます。

「中小企業家しんぶん」 2020年 5月 5日号より