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もがく中で確信深まる「理念型経営」

 10都府県で緊急事態宣言が延長され、暮らし方や働き方が変化する中、新たな事業展開にもつなごうと、社員とともに奮闘している経営者の姿があります。

 急激に感染拡大が進む昨年12月、中同協新型コロナウイルス対策本部は、「激動をよき友に~ポスト・コロナに向けた変革を」とした新たな方針を発表。

 「危機を乗り越える経営姿勢」「財務対策・資金手当」「経営方針や経営計画の見直し」「新たな仕事づくり」「採用と教育、万能型BCP策定」「業務の見える化と社外への強みの発信」「会員間ネットワークを強化・活用」「全社一丸となって黒字化へ」の8点の「実践の確認」を呼びかけています。

 1月の緊急事態宣言下で、飲食業3社を含む6社のヒアリングを行いました。

 広島市内に居酒屋3店舗を展開する(株)キャピタルコーポレーション(広島) は、新規事業である「冷凍串焼き」を研究。通販「惣菜」製造業へ。神戸市三ノ宮駅周辺にレストランなど4店舗をもつ(株)MAGIE COMPANY(兵庫)は、店舗の営業判断を店長に任せ、ドローンを「スクール」事業として、昨年に別会社を創業。スクールはすべて満席に。また、姫路市中心に飲食店など7店舗を展開している(株)From ViVI(兵庫)は、出店のチャンスと捉え、閉店した他社の資材を有効活用し12月には新たにインターネットカフェをオープンしています。

 7店舗をもつ(株)メガネマーケット(埼玉)は、全社で2年前にさかのぼってテレアポを行い、買い物願望を開拓し、感染予防やブルーライトカットなどの需要もあり追い風に。愛知県一宮市で女性だけの会社として創業し、ガス販売会社の販促支援事業を行う(有)ソフィア企画(愛知) は、One to Oneマーケティング(大口のガス販売会社に独自保安カレンダーづくりで提案営業)で利益拡大。茶袋などのパッケージ製造を行う(株)吉村(東京)は、自社で茶葉は売らないというタブーを乗り越え、抹茶シェイカーと抹茶のセット販売など、日本全国8000件の取引先へ新たなビジネスモデルを提案しています。

 いずれの企業も女性経営者で、急激に売上が大きく落ち込む中で、「何のための、誰のための会社か」と存在意義を問い直し、もがきながらも同友会で学んできた経営理念に立ち返り、社員とともに知恵を出し合い、「こんな時だからこそ、変革する絶好のチャンス」と、事業変革している好事例です。

 また、新たな出店や事業展開をしている企業では、従来の売り方や売り先を変えて、新たな市場を見出しており、「人材に巡り合えるチャンス」として求人活動も積極的に行っています。

 中小企業再編・淘汰論や低生産性論を展開する向きもある中、雇用を守り奮闘する中小企業と同友会の姿を発信し、魅力を広げるチャンスでもあります。

(穂)

「中小企業家しんぶん」 2021年 2月 15日号より

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