【同友エコ】概要―全国総会でキックオフ宣言へ

☆今こそ、同友の力を結集し、CO2排出量の削減を通して、新たな仕事づくりを実現しよう
☆生命を育む地球環境を、私たちの手で守ろう

 中同協地球環境委員会では、中小企業の自主的取り組みによるCO2削減と環境経営・新たな仕事づくりを強めようと、「同友エコ」(Do Yu Eco)を提案し、概要を決定。7月の全国総会でキックオフ宣言を行います。

 キックオフ宣言では、2009年度はCO2の排出量の把握に重点を置き、2010年度に、2009年度比15%の排出量削減をめざすことにしています。

【意義と目的】

 地球温暖化を促進するCO2をはじめとした温室効果ガスの排出量削減に国際的関心が高まっており、このほど政府も2020年までの中期目標として温室効果ガスの15%削減(2005年比)を打ち出しました。世界同時不況が直撃する中で、経済へのマイナス影響を懸念する声も出ていますが、一方で、CO2削減など環境に配慮した経済活動が、新たな経済社会構築のエンジンと考える国や人が出てきています。

 中小企業が、環境に配慮した環境経営を進めることによって、単にCO2削減だけでなく、新たな技術や商品の創出など市場創造につなげていくこと、そのことが、内需中心の経済に移行し、地域と中小企業が繁栄する道につながっていきます。そのことが、中小企業の社会的意義を再認識させるものとなり、中小企業憲章制定への道筋となることを期待しています。(目的は後掲)

【内容】

 各同友会単位で「同友エコ」にエントリーし、環境経営(新たな仕事づくりを含む)に向けた独自の取り組みと、CO2の排出量削減に取り組みます。独自の取り組みについては、2009年度から先進的な取り組み事例を表彰していき、事例集も作成していきます。

 CO2削減では、電気、燃料、水道について取り組みます(電気だけでのエントリーもできます)。2009年度は、自社の排出量を把握することに主眼を置き、2010年度に、前年度比で削減量などについて表彰します。

 すでに、ISOやエコアクション21などに取り組み、前年度比で排出量を把握できる企業については、2009年度から表彰も行います。

【応募要領】

 まず、各同友会で、この「同友エコ」にどのように取り組むかを検討し、体制づくりを行っていきます。

 会員の方は、応募用紙(別掲)を所属する同友会からデータで入手し、2009年末までに所属する同友会にエントリーしてください。

・排出量算定期間/2009年4月~2011年3月の2年間
・データ提出期間/1年目は、2010年5月10日まで。2年目は、2011年5月10日。

目的

(1)地球温暖化を食い止めるため、中小企業家として自主的取り組みを推進します。
(2)持続可能な社会づくりに向けた産業構造の転換をふまえた企業革新を強化します。
・省エネ・環境保全型企業づくり
・新たな仕事づくりと産業モデルの創造
(3)中小企業家の社会的存在意義を高め、中小企業憲章制定運動の一環として取り組みます。

「中小企業家しんぶん」 2009年 7月 5日号より