登米地区(宮城)

地域の未来を語り合う「新たな場」に

 「地域疲弊が進む中で、地域の将来のために生き生きと地域の未来を語り合える『新たな場』を創造し、語り合い、励ましあおう!」と声を上げ、始まった新地区設立。

 宮城同友会栗原登米支部「登米地区設立総会」が6月17日、県内14番目の支部地区として誕生しました。総会には、各支部地区会長をはじめとする同友会の仲間や、登米市長をはじめ市議会議員、さらには学校関係者に至るまで、総勢101名がお祝いに駆けつけました。

 計11回開催した準備会では、(1)「会社の変革」は経営者自身の自己変革から始まる、(2)「企業の自立」には、羅針盤となる「経営指針」が必要不可欠、(3)経営における最も信頼し得るパートナーは社員であると位置づけ、その力を引き出すことが経営者の役割である、(4)地域の経営者が学び合い、話し合いを深めることが“自分たちの手で創る地域”の源であることを明確にしてきました。

 小野寺地区会長は、「私たちは、同友会を『本物の経営者になるための道場』と定義しています。道場とは、『道』を創る『場』ではないかと話してくれた方がいました。なるほどと思い、私たちの創った『道』はどこに続いているのか考えました。私は『明るく豊かな社会を実現するため、中小企業家が共に学び、持っている能力を充分に発揮すること』だと考えます。そのためにも、地域企業の参加や行政機関・金融機関・教育機関など、各々が深く交流し学ぶ場にしていきたい」とあいさつしました。

 記念講演は、母体の栗原登米支部長の(有)ひらの・平野勝洋社長が、宮城同友会の例会スローガンでもある「気づいて・感じて・考えて・実践!!」をテーマに報告。同支部を立ち上げた頃の熱い想(おも)いがこみあげてくる場面もありました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 7月 5日号より