開花から収穫まで楽しめる桃の木「1本」オーナー

農業生産法人ピーチ専科ヤマシタ（山梨）

　桃の収穫の真っ盛りを迎えた農業生産法人ピーチ専科ヤマシタ（山下一公社長、山梨同友会会員）。同社では、今年から桃の木「1本」オーナーを募集する新しい取り組みを始めました。

　プログラムは摘花、摘果、袋掛け、袋はがし、収穫に分けられます。「1本」オーナー会員には、桃の開花から収穫までの農作業がその都度メールで案内され、オーナー自身が各プログラムの農作業を体験できます。作業管理をピーチ専科ヤマシタが代行し、収穫だけ自分ですることもできます。

　この制度は2年前、アルバイトの人が「自分で桃を作ってみたい」と山下社長に相談したのがきっかけ。以前から、「農業をやりたい人がいるのに、農業側に受け入れシステムがない。生産過程を楽しんでもらうことで農業への理解を深めてもらえれば、遊休農地の活用で農地を守ることができるのではないか」と考えていた山下さん。早速「じゃー、1本作ってみませんか」と始まりました。

　初年度の今年、オーナー会員は20件。会員からは「景観が良い（甲府盆地と富士山の眺望がすばらしい）、環境が良く（空気がおいしいなど）新鮮さを満喫できる」と好評です。

　来年度は100件のオーナー会員をめざしており、早くも来春のスタートに向け、「同友会会員の皆様だけに先行予約を受け付けています」と山下社長。

　料金は1本5万円。200～250個（最低保障200個）の収穫が見込めるとのこと。先行予約の同友会会員に限り、桃・ぶどうジュースの詰め合わせのプレゼントも。