【第1回新代表理事研修交流会】真のリーダーシップで同友会運動を推進

代表理事は同友会のモデル企業に

 中同協第39回定時総会終了後の7月6日、第1回新代表理事研修交流会が開催され、16同友会、29名が参加し、お互いの健闘を誓い合う研修となりました。各同友会で新しく代表理事になった役員の研修交流の場が必要であることが中同協正副会長会議で提案され、初めて実施されたものです。

 まず、直前の総会で選出されたばかりの新任の鋤柄修会長と広浜泰久幹事長が問題提起を行いました。

 広浜氏は、代表理事の役割について「『同友会理念の体現者』とは?~私自身の体験から得た反省と教訓」と題して、千葉同友会の例会や委員会での学びを貪欲に自社に活用してきたことを強調。失敗を契機に、真剣に経営指針を学び実践することで、長年変わらなかった業界シェアを伸ばし、ナンバーワン企業とした経過を披露しました。また、代表理事として千葉同友会の改革に取り組み、学び中心の例会に変える努力をしてきたこと、特に経営指針成文化セミナーが転換点となったことなどを述べ、代表理事は同友会に全責任を負う覚悟が必要、と結びました。

 鋤柄氏は、「同友会運動の推進者としての自覚と責任~地域に立脚し全国との連帯を深める」と題し、業務命令で人を動かすオーナーシップと全く違うリーダーシップを同友会運動で身に付けてほしいと提起。特に「代表理事は、成功を体験させるリーダーシップを同友会で発揮してほしい」と期待を述べ、「代表理事は、同友会理念を言い続ける必要があり、理念から外れたりした場合などに『言いたくないこと』も言わなければならないのがトップリーダーの役割。ときには耐えることも肝要」としました。

 討論では、「同友会代表の役割は重いが、勇気をもらった」「代表理事はモデル企業となる努力が求められる。これを成長の機会としたい」「1人で悩まず役員・事務局など、悩みを共有する人をつくることが大切」「会員増強を言い続けるのが代表理事」など、今後の抱負がほとばしる活発な議論になりました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 7月 25日号から