美しくパワフルに輝いて地球と共生 (株)ミサコランド 社長 高塚美佐子氏(埼玉)

美しくパワフルに輝いて地球と共生
(株)ミサコランド 社長 高塚 美佐子氏(埼玉)

ガン宣告から健康・農業・環境問題へ

 コンピューターシステム開発、(株)エム・エス・ケー社長の高塚美佐子さん(埼玉同友会会員)は、32歳の時、ガンを宣告されました。それからは、医師や病院がかわるたびに違うことを言われ、モルモットのように検査され、結局は医者の言うままに手術。ガンは治まったものの、28年後の今も、片足だけすっかり腫れ上がったままという後遺症が残っています。

 この出来事をきっかけに、持ち前の好奇心・探求心が首をもたげた高塚さん。なぜ人は病気になるのかから始まり、食べ物、水、空気、化粧品、添加物、ダイオキシン、農業、環境問題など、探求の連鎖が広がる中で、すべて自然のバランスと循環を崩すことで問題が生まれていること、それらを総合的にとらえていかない限り、問題は解決しないことに気づきます。

「マッチメイク」に徹して

 (株)ミサコランドは12年前、こうした問題を研究、啓蒙していく活動拠点として設立しました。キャッチフレーズは、「美の総合研究所」。企業理念の「美しくパワフルに輝いて楽しく一生を送る」は、高塚さんがたどり着いた結論です。

 「健康美」(細胞活性化)、「自然美」(水・空気・土を地球レベルで考え、自然の法則に従い自然界を守る)、「知性美」(心の成長)を「美の3要素」に掲げ、有機農法による食材や健康食品、自然化粧品、土壌改良材など、地球と人に優しい安心・安全な商品を取り扱っています。

 扱うのは、すべて高塚さん自身が実際に現地に行って話を聞き、体験するなど、自ら納得したものだけ。しかも、それらを有機的に結びつけ、総合的に問題を解決していくシステムにしていくこと、「その“マッチメイク”が私の仕事です」と高塚さん。

 「マッチメイク」とは、仲人のように人と人をひきあわせ、幸せなつながりを作っていくといった意で、高塚さんの口癖です。

有機農家と結ぶネット市場構想

 これまでは、新たな発見と出合い、「マッチメイク」が中心で、本業に支えられてここまでやってきました。今年から、こうして全国に広がったネットワークを活用して、有機農家と卸・小売業者を結びつけるネット市場構想がいよいよ具体化してきました。

 まず、有機農法の1つ「ステビア農法」(パラグアイ原産の多年草ステビアを農業資材として活用)に取り組む農家グループと提携し、ミサコランドが管理・運営するネット市場で生育状況などを情報公開しながら、卸・小売業者がネット上で農家に注文。ミサコランドが商社的機能をもち、受発注から流通までの管理業務を担おうというものです。

 病院と提携し、毛髪検査を活用した「ミサコ式代替医療」の企画・提案も始めました。

 このほど、こうした活動が評価され、日本文化振興会(伏見博明総裁)の国際アカデミー賞も受賞。これを機会に、海外にもネットワークを広げていきたいと意気込む高塚さんです。

【会社概要】
設立
 1993年
資本金 1000万円
業種 健康・環境関連製品の販売、啓蒙活動
所在地 埼玉県さいたま市大宮区浅間町
TEL 048-649-5555
URL http://www.misakoland.co.jp/

「中小企業家しんぶん」 2007年 5月 5日号から