確かな理念で本物の経営者集団に~埼玉同友会が総会

産学官連携でシブサワスピリットを発信

 埼玉同友会の第34回定時総会が4月21日、新都心ビジネス交流プラザを会場に開かれ、230名が参加しました。総会には上田清司県知事、奥ノ木信夫県議、川田憲治埼玉りそな銀行社長はじめ、多数の来賓が出席するなど、会内外からの期待の高まりと評価を改めて実感するものとなりました。

 埼玉同友会の今期のスローガンは「今こそ自社経営を革新し『良い会社・良い経営者・良い経営環境』をめざす本物の経営者集団になろう!」。2008年に埼玉で開かれる中同協定時総会の設営をひかえ、高まる外部からの期待に質・量ともにこたえられる運動の推進が求められています。来賓として出席した埼玉同友会の特別顧問でもある上田知事からも、「官民が一体となったこのビルで、民として県の産業の一翼をぜひ担ってください」と熱いエールが送られました。

 埼玉同友会事務局が入居する新都心ビジネス交流プラザは、中小企業ベンチャー立県を目指す埼玉県が、「シブサワスピリットの発信拠点」として設立したもので、創業から産学連携、経営革新までを総合支援する機関です。官民が協力して運営し、4月19日にオープン記念式典が開かれ、入居機関による運営協議会が発足したばかり。

 総会終了後に行われた赤石中同協会長による「確かな経営理念で地域にあてにされる企業へ」と題した記念講演も、オープン記念行事の第1回として開かれました。各界の来賓に加え、埼玉県産業労働部副部長、課長以下県職員7名も参加。赤石氏の渋沢栄一翁の精神と同友会がめざす企業家像についての熱い語り口に、講演後、書籍コーナーに並ぶ赤石氏の著書を手に取り、熱心に見入っている参加者の姿が印象的でした。

「中小企業家しんぶん」 2007年 5月 5日号から