【長野】地域資源活用型ビジネス創造を~同友会が産学官共催でフォーラム

 長野同友会では2月6日、信州大学イノベーション研究・支援センターと長野県の3者主催による『地域資源活用型ビジネス創出フォーラム《フードビジネス編》』を、産学官連携の実践として初めて開催しました。

 このフォーラムの目的は、「長野県には自然・歴史・文化・人材・技術・多様な産業等、地域資源が豊富に存在します。これらを発掘し、大学の知恵や異業種企業、流通、生活者等の融合により、新ビジネスや市場の創出、ブランド化に挑戦することが地域活性化を促進します」としています。

 当日は、信州大学経営大学院・教授の茂木信太郎氏が「フードビジネスとチャネル戦略」と題して基調講演。つづいて、地域資源を活用したビジネス創造の事例報告があり、同友会会員による2事例と、大手ストアが報告を行いました。

 会員による事例報告は、「世界水準に達しつつある長野県原産地呼称認定ワイン」について(株)高野総本店社長・高野豊氏が、「信州黄金シャモの地産地消活動の実際」として、(株)草笛農園社長・青木陽馬氏と(有)マルジュウ取締役・久保田盛雄氏が報告しました。

 その後は、県内の会員経営者、行政担当者、生産者など、総勢約150名でグループ討論。立場や仕事は全く異なる中、具体的な意見交換を行うことができ、「地域経済の再生(創造)のため、今後も同様の機会を設けて欲しい」との感想が多数出されていました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 3月 5日号から