中小企業はすごい!~理工系大学と就職情報交換会【東京】

 6月27日、東京同友会共同求人委員会は、首都圏の私立大学就職担当者でつくる「大学職業指導研究会」第4分科会(理工系)と就職情報交換会を開き、大学関係者35名が参加しました。

 参加者はまずバスで移動し、東京同友会会員で、自立型製造業である(株)三美テックス(田丸久喜社長)の企業見学会。

 乾燥剤をつくっていたメーカーが、顧客のニーズを形にしていく中で大きく企業変革し、今では国内外の発電・変電設備には欠かせない「各種真空浄油機」をはじめ、冷凍機製造に必要な流体処理装置を製造、販売しています。

 同社に入社する前に商社で鍛えられた田丸氏は、「21世紀はアジアとりわけ中国の時代」と、早くから着目。中国を中心に台湾・韓国にも拡販。業界第1位の実績で、「グローバル企業」を目指し、社員には学歴も国籍もボーダーレス。見学会は2つのグループに分かれ、主任技師や技術部長が大学関係者を工場に案内し、1つひとつの製品についてどのように作られていくか、特徴は何かなど試運転も見せながら丁寧に解説し、参加者はじっくり見入っていました。

 その後、大森東急インに戻り、会員企業32社も交えての就職情報交換会が行われました。

 小暮恭一共同求人委員長があいさつした後、大谷茂・国士舘大学就職センター就職課長らが企業見学会について報告。

 懇親会では、大学関係者が「私自身大田区で育ったが、地元のメーカーを見学したのは初めて。おもしろかった」「あのように先見性のある、戦略的な社長はすごい! ぼくがもっと若かったら、ぜひあの会社に就職したい」など、見学会での強い感動の声が聞かれ、中小企業の現場を知ってもらうことの大切さを実感する懇談会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 7月 15日号より