会の指針書となる力作-20周年記念誌を発行【鹿児島】

 1988年9月、108名で発足した鹿児島同友会が『20周年記念誌』を発刊しました。A4判184ページの大著で、20年間の足取りを丁寧にたどりながら、未来への展望を示す会の指針書ともいえる構成となっています。

 巻頭の言葉で、寿福代表理事は、バブル景気の真っただ中のスタートであったが、共同求人活動と新入社員教育に真っ先に取り組み、NHKが特集番組で取り上げるなど地元の話題を呼んだことにふれています。この良き伝統は今も受け継がれています。

 「自立型企業へのチャレンジ」と題する正副代表理事経験者の座談会は、自らの経営と同友会運動を熱く語り同友会の魅力を豊かに伝えています。昨年の「創立20周年経営フオーラム」は全記録を掲載。特に伊藤鹿児島県知事の記念講演「鹿児島のこれから、産業おこしへの挑戦」は、桜島、西郷さん、焼酎といった従来の魅力にスローフード、スローライフ等の新しいトレンドを付加し興味深く展開。

 会員からの寄稿「同友会と私」、2002年鹿児島青全交の記録、専門委員会の歩み、さらには「あすの鹿児島を創(つく)る若手経済人」5人へのインタビューは頼もしさを感じさせます。

「中小企業家しんぶん」 2008年 7月 15日号より