【中同協第40回定時総会】人と企業を育て、地域の未来を担おう~全国から1400名が埼玉へ

「地域を元気にするのは中小企業」

 「人と企業を育て、地域の未来を担う同友会運動を」をスローガンに、中同協第40回定時総会が7月10~11日、埼玉県さいたま市で開かれました。全国から参集した1413名の代議員が、18の分科会に分かれて議案を討議、同友会運動と企業経営の今後の課題を確認しました。

 会場となった大宮ソニックシティでは、全国からの参加者を埼玉同友会会員が大きな拍手で出迎え、2日間の総会が始まりました。

 全体会の冒頭、新井俊雄埼玉同友会代表理事が、「開催地の利を生かし、本総会を契機にさらに頼りがいのある同友会を作りたい」とあいさつ。鋤柄修中同協会長が、「同友会運動への確信を深め、企業経営の展望を拓く2日間にしましょう」と呼びかけました。上田清司・埼玉県知事と深井明・埼玉県議会議長が来賓として祝辞を述べ、上田知事は、「地域を元気にするのは中小企業、同友会は使命感をもって奮闘いただきたい」と期待を語りました。

 その後、議案提案、決算報告と予算案の提案、監査報告、役員候補者名簿の提案が行われ、最後に鋤柄会長から、今年5月に中同協が派遣した「中小企業憲章ヨーロッパ視察団」についての特別報告がありました。

 つづいて行われた分科会では、第1から第8分科会が同友会運動の課題を中心に、第9から第18分科会が経営課題を中心に、実践事例の報告をもとにグループ討論。同友会で学び、地域を支える企業経営を築くこと、大きな同友会をつくり、中小企業憲章実現の力とすることへの確信が共感とともに広がりました。

 1日目の締めくくりは懇親パーティー。来賓あいさつでは、埼玉りそな銀行の川田社長が、地域経済の担い手としての同友会に熱いエールを送りました。1年ぶりの再会を喜び合う交歓の輪が広がり、各同友会が郷土色豊かに全国大会のPR合戦を繰り広げました。

 2日目は、分科会につづいて全体会議が開かれ、はじめに相川宗一さいたま市長があいさつ。その後、すべての議案が承認され、総会宣言が採択されました。

 最後に、来年の総会開催地、東京の湯本良一・東京同友会代表理事が、来年の東京での再会を呼びかけ、閉幕しました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 7月 25日号より