静岡大学で連携講座
静岡同友会は9月10日、静岡大学との間で、本年度後期授業の「企業経済特論[4]」(全14回)を静岡同友会が担当することで合意に達し、静岡大学において調印式を行いました。
同友会側から遠藤一秀代表理事、太田朝夫政策委員長など4名、静岡大学側からは、興直孝学長、山本義彦副学長、満井義政理事、大久保政博学術情報部長が参加し、協定書に調印、がっちりと握手を交わしました。
静岡同友会は、静岡大学から講師を招き、会員の広い知識の習得に貢献すべく「同友会大学」を10数年前から行ってきました。これからは同友会からも大学へ出向いて講義をしようと、1年以上かけて細部の詰めを行った結果、今回の連携講座開催となりました。
この講座は、同友会としては、「学生に地域と共に生きる中小企業の存在価値を認識してもらい、就職先の選択肢の1つとして考えてほしい。現に会社経営を行っている経営者の話を聞くことにより、企業を経営するやりがい、楽しさを感じて将来起業するきっかけにしてほしい」との思いからです。
一方、大学側としては、「研究者である教授の理論的な講義だけではなく、実務家である企業経営者の話を聞くことで、学生にとって授業で学んできた理論の裏付けができ、付加価値が増加」するとともに、「現実の社会で行われている経営の生の声が聞け、将来社会に出て行くうえで参考になる」と思われるからです。
講義は各回とも別々の会員が担当し、自分の体験を通じて中小企業における経営論、経営戦略論、地域経済論等を語ります。最終回は、杉村征郎筆頭代表理事が「中小企業憲章」をテーマに、同友会の理念を熱く語ることになっています。
中小企業の経営者が、国立大学で講義を担当するということは、同友会の認知度を高める絶好の機会であるばかりでなく、会員としても地域社会への貢献を通じて、自己実現をはかる良い機会になると思います。
静岡同友会政策委員長 太田 朝夫
「中小企業家しんぶん」 2008年 9月 25日号より