[日本中小企業学会」国際交流セッション「地域再生と中小企業、大学」で守氏報告

 日本中小企業学会の第28回全国大会が9月13~14日、北海道大学札幌キャンパスで行われました。

 今回の統一論題は「中小企業と地域再生」。統一論題報告が3本、自由論題で24本の報告がされました。そのテーマは、地域経済や企業間関係、中小企業金融、経営戦略、知的財産、雇用問題、産学官連携、人材活用、中国など多岐にわたります。

 また、「地域再生と中小企業、大学」と題した国際交流セッションも行われました。イギリスからバーミンガム大学都市地域研究センターのスティーブン・ホール氏が報告者で出席。英国ウェストミッドランズ地域における中小企業と地域再生の事例研究について興味深い報告がありました。

 同セッションでは、日本側から、北海道大学の濱田康行教授とともに、北海道同友会の守和彦代表理事が報告しました。

 守氏は、「北海道の地域再生と同友会」と題して、原油・原材料高騰に関するアンケートの実施で判明した厳しさを増す経営実態に触れつつ、会員企業が取り組む農商工連携など、地域活性化の具体的な事例を紹介し、中小企業憲章・中小企業振興基本条例制定運動に発展させていることを強調しました。

 なお、今回の中小企業学会に併せて、前日から中同協・企業環境研究センターの委員を中心に、(株)光合金製作所と田中酒造(株)の2社を見学し、同友会の先端企業の経営戦略と人材育成に学ぶことができました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 10月 15日号より