第1回同友会バリアフリー祭り~秋空のもと、笑顔がはじけた【宮崎】

プロに学ぶ仕事の体験コーナーが大盛況

 9月27日、宮崎同友会バリアフリー委員会が「第1回同友会バリアフリー祭り」を開きました。

 会場となった大坪池公園(宮崎市)には、県内の障害者福祉施設13施設が出店。施設で作った手織りの小物やクッキー、味噌、観葉植物などの商品や屋台がずらりと並び、施設利用者自らが売り子となって、元気のよい声が飛び交います。

座布団づくりに挑戦

 会員企業8社が設置した仕事の体験コーナーでは、(有)宮崎きもの学院が浴衣の着付けを実演すると、初めて浴衣を着たからと、今度は隣に設けられたお茶席(アーキテクト美建・設計室)でお点前に挑戦。(有)もりながの木工体験でイスを作った後は、隣に陣取る(有)嶋末塗装店でそのイスにペンキ塗り体験。城山ふとん店では、座布団づくりに目を輝かせます。

初めて浴衣を着つけてもらい、茶道体験

 この祭りは、障害者と中小企業経営者がお互いの仕事や製品を持ち寄り、交流することを通して、障害者の職場実習受け入れの広がりなど、自立支援に結びつけようと開かれたもの。

 参加した会員からは、「車いすの女性が、私にもできますか、と来られました。両手も不自由なのにチャレンジされ、釘を24本打ちました。まさかこんな状態の方が体験されるとは想定外でしたが、感動です。何でもチャレンジする気持ちがあれば、われわれ会員も応援できると確信しました」「ふだん笑ったことのない方がニコニコされて、写真もいやがるのにポーズまで取って、施設の職員の方が、こんなうれしそうな顔は初めて、とびっくりされていました」、また施設の方からは、「日ごろ見られない表情を見せてくれたことに感動しました」など、お互いに新たな発見、感動のある1日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 10月 25日号より