雇用・就労支援フォーラム2008【沖縄】

障害のある方が地域で働き、暮らすために

 「障害のある方が地域で働き、地域で暮らすために」と銘打った「雇用・就労支援フォーラム2008」が9月6日、沖縄県豊見城市立中央公民館で開かれました。沖縄同友会健障者委員会と同実行委員会(同友会と障害者団体、学校、保護者、支援機関などで構成)、豊見城市が主催し、同友会会員はじめ、地域、関係機関・団体から312名が参加しました。

 主催者を代表して比嘉ゑみ子・沖縄同友会代表理事は、「このフォーラムは地域の関係機関が協力して実行委員会を作り、第1回を一昨年名護市で、第2回を昨年沖縄市で、そして今年は第3回を豊見城市で開催。回を重ねるごとに充実してきている」とあいさつ。

 基調講演は、「偏見と不安の中から~共に生きる精神障害者を考える」をテーマに、クリニックアクアの金城みづえ院長が講演しました。

 金城氏は、「精神障害者に対し、説得するのではなく、聞き上手になってほしい。時間をかけることでコミュニケーションの回復が図られ、スムーズな社会参加につながる」と話し、「心が病んでいるときは、伝えることが苦手。階段に手すりと踊り場が必要なように、順調に登れているように見えても、支援と休みが必要」と、心の病への細やかな対応を求めました。

 続いて、4名の養護学校・盲学校の在学生・卒業生が体験発表しました。

 第2部は、今回初めて分科会方式が取り入れられ、企業からの報告、学校からの報告、保護者からの報告とネットワークづくり(パネルディスカッション)の4つの分科会が設けられました。

 参加者からは、「子どもたちの将来が多くの人の努力で明るい方向へ開けていければと思った」「子どもの生きる力について、親としてどうかかわるのか改めて考えさせられた」「中小企業の事業者や多くの県民が障害者の雇用・就労に活動しかかわっていることを大変ありがたく思った」など、多くの感想が寄せられました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 11月 15日号より