熱き企業家精神で時代を切り拓こう~全国総会成功へ東京同友会が定時総会

「迫りくる世界不況、これはピンチかチャンスか?」山田氏の問題提起を受け大グループ討論

 東京同友会の第56回定時総会が3月11日に開かれ、約200名が出席しました。今年7月に開かれる中同協設立40周年記念総会の設営を担当する東京同友会。全国総会を2500名の会勢で迎えようと、新年度のスタートを切りました。

 総会は、2008年度物故会員13名への黙祷に始まり、湯本代表理事の開会あいさつ、佐藤広・東京都産業労働経済局長と鋤柄中同協会長から寄せられたメッセージの読み上げにつづいて、議事に入りました。

 議事では、「熱き企業家精神で時代を切り拓(ひら)こう~大不況を機に企業の体質を変えよう~」をスローガンにした2009年度重点活動方針案など、5つの議案と総会決議を採択し、中同協設立40周年記念総会の成功と、2500名の会勢をもって全国の仲間を迎えられるよう、総力をあげて取り組むことを確認し、新年度の活動のスタートを切りました。

 総会第2部では、徹底大グループ討論会「迫りくる世界不況、これはピンチかチャンスか?」を開催。山田厚史氏(朝日新聞記者)の問題提起を受け、27のグループに分かれて大グループ討論を行いました。

 山田氏は、今回の金融危機は「世界経済の極めて大きな正常化」であるとし、従来の世界経済のいびつさを指摘し、今後の経済のマクロな動きについて分かり易く解明。グループ討論では、自社のリアルな現状を出し合い、今後の対策をどうするか、について討論。「人間力でピンチをチャンスに」「品質第一でピンチを脱却」「ニッチ戦略をチャンスとする」など、ピンチをチャンスに変える知恵を深く交流しました。

 最後に、河原副代表理事が総会のスローガン「守れ雇用と地域経済」「中小企業立国への政策転換を」「中小企業憲章の制定を急ごう」「今こそ示そう中小企業家魂」を読み上げ、「ガンバロー」コールで終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 3月 25日号より