「全国企業品質賞」上位3賞はすべて同友会会員~同友会で学び、社会的に評価される企業へ

(株)あさ開(岩手)、九州教具(株)(長崎)、(株)ニシカワ(山形)

 顧客の視点から組織運営し、卓越した経営品質向上を目指している企業を表彰する「全国企業品質賞」。その2008年度の受賞者(応募企業10社)が3月30日に発表され、「中小規模部門」上位3賞「大賞」「最優秀賞」「優秀賞」は、すべて同友会会員となりました。

 受賞者は、「大賞」(株)あさ開(村井良隆社長、岩手同友会会員、日本酒製造販売)、「最優秀賞」九州教具(株)ホテル部門(船橋修一社長、長崎同友会会員、ビジネスホテル)、「優秀賞」(株)ニシカワ(西川俊行社長、山形同友会会員、半導体関連機器・精密機器)の3社。

 あさ開は、全員参加型経営の定着と地産地消を原点としたグローバルマーケットへの進出等、九州教具は顧客満足度向上に対する強い意識、ボトムアップで情報を共有する仕組み等、ニシカワは、高い現場力、技術力を基にした顧客との緊密なパートナーシップ構築等が評価されました。

 村井氏は「経営品質に取り組んで10年。やっとここまで来ました。これからも引き続き取り組んでいきます」、船橋氏は「学べば学ぶほど、実践すればするほど多くの気づきをお客さまや社員さんから頂いた」、西川氏は「指摘された課題を克服し、さらに進化したい」と意欲をみせています。

 村井、船橋両氏は、中同協が開発した「企業変革支援プログラム」のプロジェクト委員でもあります。

 4月25日に東京で行われた表彰式では、「企業革新で生き残りを」をテーマに、国吉昌晴・中同協副会長が記念講演しました。

 「全国企業品質賞」は、「日本経営品質賞」の地域版「県版経営品質賞」を検討・審査するメンバーの養成を行う「経営革新審査支援機構」が運営。審査基準は、日本経営品質賞と同様、米国「マルコム・ボルドリッジ国家品質賞」の基準書をもとに、中小企業向けにつくられた「経営革新アセスメント基準書」を用いています。

「中小企業家しんぶん」 2009年 4月 25日号より