「日本経済再生と中小企業の役割」岡山大学で同友会提供講座が開講

 岡山同友会が今年度から始めた岡山大学経済学部への提供講座「現代中小企業論」の第1回目の講義が、4月13日に行われました。

 対象は経済学部に籍を置く2回生から4回生までの昼間部の学生のほか、2部(夜間)や院生の希望者。「日本経済の再生と中小企業の役割」をテーマに、週替わりで多彩な講師が登壇し、前学期全13講が開かれます。

 講義の目的の第1は、過去から将来にわたる中小企業の歩みを概観することで日本経済の仕組みを明らかにし、実践的な理解を得ること。第2は、地域を支え日本を支える中小企業の現実を経営者の生の声から学び、働く意味と展望を明らかにすること。最終日に実施される試験に合格すれば、2単位が認定されます。

 4月13日は、国吉昌晴・中同協専務幹事が「中小企業の現状と果たす役割―中小企業運動の視点から」と題して講義を行いました。講義室には予想を上回る200人以上の学生が集まり、中には立ったままノートをとる姿も見られました。

 今回の提供講座は、岡山同友会の土井章弘代表理事の強い思いと、岡山大学で今まで中小企業論の講座が無かったこともあり、双方のニーズがうまく合致した形です。これまでも、産業振興財団や金融機関との提携を進める一方、岡山大学との関係強化にも努めてきました。今回の提供講座の実現により、一層の連携が進むことが期待されます。

「中小企業家しんぶん」 2009年 4月 25日号より