若者の定着テーマに企業・学校・行政が懇談会【富山】

 6月3日、名鉄トヤマホテルで2009産学懇談会が、24校28名、20社24名、行政関係など総勢60名の参加で開催されました。本懇談会は、中小企業と学校が就職に関する諸問題や環境変化、学生の動向、お互いの取り組みなどについて意見を交換することで、相互理解を深め、それぞれの求人活動・就職活動の一助とすることを目的に、隔年で開催しています。

 今回は景気の低迷の影響か、例年になく学校側から参加が多く、また、富山県商工労働部、富山市商工労働部、富山県中小企業団体中央会、富山県インターンシップ推進協議会からの参加もあり、産学官が集う懇談会となりました。

 森田昌孝副代表理事のあいさつから始まり、板川信夫共同求人委員長の「共同求人活動について」の紹介、辻素樹共同求人副委員長の「新卒採用、その定着への課題」報告がされました。続いて参加校のあいさつがあり、グループ討論に入りました。どの学校も危機感が強く、白熱したグループ討論になりました。それは、学校側3人企業側4人のグループ討論の発表からもうかがうことができました。

 不況の中で、若者の雇用を取り巻く環境はさらに厳しさを増しています。だからこそ、中小企業と学校がより連携を深めて、若者の雇用や育成を支援していこうと確認した懇談会となりました。この熱気のまま、懇親会に入り、熱い討論の続きが繰り広げられ、学校側も企業側にも非常に有意義な時間となりました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 7月 15日号より