【中同協第41回定時総会】新役員を代表して 中同協会長 鋤柄 修

中小企業立国へ新たなスタート

 中同協設立40周年、新たな歴史を刻む節目の総会でした。私の心境としては「1日一生」と自分に言い聞かせて日々同友会の課題に向き合っています。

 中同協や各同友会において、マスコミを含め「中小企業の本当の声は同友会に聞くに限る」、こうした役割は大きくなってきました。会員からいただく客観的データとその入念な分析、それに基づく発言。各地役員の皆さんがその期待に応える役割を果たしていただかなければなりませんし、事務局も専門スタッフの育成が急がれます。

 先ほどの映像にもありましたが、あの第1次オイルショックから第2次オイルショックにかけて、私たちの先輩は、「同友会の3つの目的」「労使見解」「経営指針づくり」、この同友会運動の3本柱を確立しました。1980年代は、人材不足の時代、共同求人活動を推進し社員教育の徹底化をはかりました。そして90年代後半から21世紀にかけては、金融問題で全国的な運動を展開しました。

 私たちは、その時代、時代の大きな課題を積極的に運動化し、全国に広げるとともに、自分たちの経営に生かしてきました。本総会では、中小企業立国を宣言しました。その裏付けとなるのが中小企業憲章です。その第1次草案を各地で読み込み、学習を重ね、ご意見をいただき、来年の総会では採択したいと思います。

 憲章は、3つの目的の総合実践を集大成したものです。本総会をスタートとして、力を合わせて中小企業立国をつくる運動を展開しようではありませんか。どうぞよろしくお願い申し上げます。

「中小企業家しんぶん」 2009年 8月 5日号より