原点回帰! 同友会理念の生命力で時代の変化を乗り越えよう

 「原点回帰! 同友会理念の生命力で時代の変化を乗り越えよう~強靱な企業づくりと地域再生に魂をこめて挑戦!」―今年2月に京都で開かれる第40回中小企業問題全国研究集会(略称「全研」)のメインテーマです。昨年は、世界同時不況の波が日本経済を直撃する中、「1人で悩まないで」と会員に呼びかけ、同友会の真価が問われる年となりました。今年は5万名会員を達成し、「今だから同友会の出番!」と、同友会理念に立ち返り、社員とともに「地域再生に魂をこめて挑戦!」していく年にしましょう。

今だからこそ同友会の出番!

 全国の同友会会員の皆様、あけましておめでとうございます。

 かねてよりご承知のことと存じますが、2月11~12日の両日、国立京都国際会館において、第40回中小企業問題全国研究集会(以下「全研」)が開催されます。40回目という節目の「全研」を京都で開催できることを、大変うれしく思うとともに、責任の重さを改めて感じております。

 京都では「全研」の第1回の開催に始まり、節目毎に過去5回の設営をさせて頂きました。そして今回は、かつてない逆風の経済状況の中で開催させて頂くにあたり、「今だからこそ、同友会の出番ではないか?」を念頭に、メインテーマを「原点回帰! 同友会理念の生命力で時代の変化を乗り越えよう~強靱な企業づくりと地域再生に魂をこめて挑戦!」とさせて頂きました。

 それは、過去に「全研」を開催された諸先輩方の心意気に学ぶとともに、同友会運動(活動)の原点である同友会理念を軸にした、“学びと実践”でこのような時代を乗り越えようとの思いをこめたものであり、今回の「全研」を京都で担当することの第1の意義として捉(とら)えております。

 第2には、同友会理念に則った企業経営で強靱な企業づくりを推し進め、地域経済の再生の担い手になること。そして第3には、同友会理念を会の内外に広め会員拡大を促進すると共に、より一層地域社会からあてにされる経営者団体にするためです。

 私自身、今回の全研の実行委員長をお引き受けしたのは、同友会理念である「3つの目的」「自主・民主・連帯の精神」「国民や地域と共に歩む中小企業」の実践と、同友会理念の体現を踏まえた「同友会らしさ」の追求こそが、自社(自身)の成長に始まり次に地域経済、そして日本経済の発展に繋がるものと確信を持ったからです。

 1日目は18の分科会で学び合い、2日目は6つの分科会の報告と、宮崎由至氏((株)宮崎本店代表取締役)と大野栄一氏((株)大栄電機工業代表取締役)の、「今だからこそ…時代が求める…」を基本においた特別報告で学びます。

 大変厳しい経営環境の中ではありますが、この「時」を乗り越えるためにも、この「時」に乗り遅れることのないよう、共に学び共に実践して行きましょう。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

第40回中小企業問題全国研究集会 実行委員長 北村 卓也((株)やまざき代表取締役)

第40回中小企業問題全国研究集会

特別報告/対談:時代が求める経営者のあり方と同友会理念にもとづく経営実践
宮崎由至氏((株)宮崎本店代表取締役)
大野栄一氏((株)大栄電機工業代表取締役)

日時:2月11(木)~12日(金)
場所:国立京都国際会館
参加費:2万2000円(宿泊費別)
主催:中小企業家同友会全国協議会
設営:京都中小企業家同友会
*お申し込みは所属同友会事務局まで

「中小企業家しんぶん」 2010年 1月 5日号より