瀬戸内しまなみ海道地域の魅力を発見しよう【広島】・【愛媛】

広島・尾道支部 × 愛媛・今治支部が初コラボ例会

 3月13日、広島同友会尾道支部と愛媛同友会今治支部による初のコラボ例会が広島県尾道市のしまなみ交流館で開かれ、両支部からあわせて36名が参加しました。

 そもそものきっかけは、昨年10月の今治支部例会で、報告者に尾道支部の山根浩輝(有)いっとく社長を招いたこと。これを機に、尾道市と今治市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」(瀬戸内海をはさんで両市を結ぶ約60キロの西瀬戸自動車道の愛称。9本の橋が架けられています)でつながった地の利を生かして、両支部の親睦と交流を深め、将来的には瀬戸内圏域を盛り上げる仕事づくりを構想しよう、と話が一気に盛り上がり、今回のコラボ例会が企画されました。

 当日は、両支部から1名ずつの報告者を立てて、地域と自社のかかわりについて報告。

 尾道支部からは、木織雅子・NPO法人おのみち帆布理事長が、尾道に人が集まってくるよう店頭での対面販売に力を入れた仕事づくりや、今治のタオルメーカーとの商品づくりなどについて紹介。今治支部からは、調剤薬局を経営する平野啓三・今治支部長が、地元での健康まつりの開催や、通院が困難な人へ薬を届ける在宅業務の取り組みについて紹介しました。

 その後、『お互いの地域の資源(強み)はなんだろうか~中小企業が盛り上がるためのビジョンを考えよう』のテーマでグループ討論を行いました。

 参加者からは、「尾道の魅力は、町そのもの、人そのものであると再確認できた」「今治の魅力は何か? といった問いになかなか答えられず、自分の認識不足に気づかされた」との感想もありました。当たり前になりがちな地元のよさについて、互いに学び合う機会ともなりました。

 この瀬戸内海をはさんだ両支部の盛り上がりは、会内にとどまらず、例会の様子が愛媛の地元紙である愛媛新聞に大きく紹介されるなど、地域活性化に向けた取り組みに関心が寄せられました。また、会員間では、早くも次回企画の話が持ち上がっており、今後の展開に期待が高まっています。

「中小企業家しんぶん」 2010年 5月 5日号より