「労使見解」は経営のバイブル【中日本ブロック代表者会議】

中日本ブロック

 中日本ブロック代表者会議が6月24・25の両日、愛知県産業労働センターで開かれ、7同友会と中同協から49名が参加しました。

 冒頭、宮崎由至・中同協副会長があいさつ。「企業変革支援プログラムの実施を通じて、私たちは、(1)経営理念・指針の共有、(2)自社の強みの分析と把握、(3)市場・顧客に対する認識の成熟度が低いという結果が明らかになった。

 (1)も(2)も(3)も、全て社員と共に社内で徹底的に突き詰めなければ、今の大変厳しい時代には勝ち残れない。まさに人を生かす経営の大事なポイントである“高い次元での協調”が求められている」と述べました。

 次に、川口護・広島同友会筆頭代表理事が「私が同友会で学び、わが社で実践しているもの~『労使見解』は私の経営のバイブル」をテーマに基調報告を行いました。

 川口氏は「現実の経営の中でいろいろな問題が起きてきた時、『人間尊重の経営』『人を生かす』という同友会で学んだ『労使見解』の視点に重要なことがたくさんあった。入会のきっかけであった共同求人活動を通して就業規則・賃金規定を整備し、経営指針を作成し、社員総会で全社一丸となってすり合わせてきた」と語りました。

 さらに、「社員に対してだけでなく、お客様、取引先、金融機関、地域社会など、外部にも絶えず情報発信しながら常に会社の状況を伝え、1つ1つ納得と合意のもとに進めていく『見える経営』を追及している」と結びました。

 報告を受け、参加者は「現在の経営環境下で取っている自社の経営課題を交流する」のテーマでグループ討論を行いました。

 翌25日には、鋤柄修・中同協会長が「昨今の憲章をめぐる情勢と今後の運動展開」について報告。つづいて、愛知同友会が中小企業憲章学習用に作成した『憲章紙芝居』(パワーポイント)が紹介されました。

 その後、いかに憲章運動に取り組むかを意見交換。各同友会から「憲章の意義が改めて理解できた。『憲章紙芝居』も活用するなどして、地元の支部へもおおいに広げていきたい」などの決意表明が述べられ、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 7月 15日号より