茨城・県央海浜支部

がんばっぺ! 茨城~被災乗り越え発足

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 茨城同友会で4月8日、県西支部に続く5番目の支部、「県央海浜支部」(石川眞樹支部長、会員33名)が誕生しました。新しい支部は、茨城県央と沿岸部に位置するひたちなか市、那珂市、東海村を範囲としています。

 4月8日を新支部の設立記念式典日と定め、1月からプレ例会を毎月2回開催しました。これまでほとんど会活動に参加していなかった会員も幹事に抜擢され、新幹事が中心になって張り切って準備を進めました。

 例会には、長年出席しなかった会員も顔を出し、中小企業の経営者だけでなく、地域の学校の先生まで参加するなど、地域、会をあげて新支部誕生を祝う機運ができてきました。式典は、市長や村長をはじめ20名以上の来賓で盛大に行われるはずでした。

 夢と希望でみんなの胸が膨らむ中、3・11のあの地震がやってきました。式典会場のホテルは天井が崩落。車が流され、建物が傾き、床に亀裂が入るなど、会員企業にも大きな被害が出ました。地震・津波・原発、そして風評被害の4重苦の中、苦渋の決断で記念式典は延期しました。自粛ムードもあり落ち込みは増すばかり。

 それでも会員の熱い想いは消えることなく、「こんなときこそ支部を発足して仲間が手を取り合い助け合おう! みんなに元気を出してもらおう!」と当初の予定通り4月8日に、茨城同友会3役・各支部長・新支部会員だけの「発足記念顔合わせ会」を行いました。

 地震後、初めて顔を合わせたメンバーはお互いの無事を喜び、「がんばっぺ! 茨城」を合言葉に、茨城復興と新支部の発展を誓い合いました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 4月 25日号より